科学論文の英語用法百科〈第2編〉冠詞用法

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科学論文の英語用法百科〈第2編〉冠詞用法

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  • サイズ A5判/ページ数 318p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784814000487
  • NDC分類 407
  • Cコード C3540

出版社内容情報

本書を推薦します
?山極壽一氏 (京都大学総長)
私のような,ゴリラの個体や個別の行動を問題にする研究の場合,英語論文を書く際に,物事を特定する冠詞選びを間違うと,読者に大きな誤解を与えることになります.ところが日本人にとって,一番難しいのがこの冠詞なのです.なぜこの語にtheが付くのか付かないのか,英米人には直感的に分かるらしいのですが,いくら英語上級者といえども,日本人にはなかなか理解出来ません.本書は,小林?益川のノーベル賞論文で名高い理論物理学誌の校閲者として,非英米人の英語を添削してきたパケット氏の豊富な経験に基づいて,そもそもの英語の考え方から説明する,とても本質的で実用的な本です.ぜひ,本書を活用して,誤解のない英語論文を書いていきたいものです.

?佐藤文隆 氏(京都大学名誉教授)
日本の科学論文の英文校正を長年手がけた米国の物理学者による5巻本の第2編であるが,「誤り」の3~5割が冠詞だという.近年の論文急増の国際的な競争の場で読者の目を捉えるには,正確な簡明さが求められる.そのためには誤解を与えない冠詞や代名詞の使い方が不可欠だ.近代科学を育んだ欧州語と違って冠詞のない日本語での表現者には最も不得意なテーマだが,その克服法を多くの誤用例を示して指南する.加算?不加算,物体?物質,普通の物質?普遍体?理想といった哲学めいた概念論から,想定読者を意識した言葉の同定法,果ては誤解を与えない謝辞の書き方まで,あくまで科学論文作成の指南に徹しているが,一つの日本人論にも読める.

?青木 薫 氏(翻訳家)
日本語ネイティブにとって冠詞は鬼門だ.パケット氏がこれまでに校閲された膨大な英文において,誤りの3割から5割ほどもが冠詞用法の間違いだという.冠詞はかくも分厚い壁なのだ.この壁を乗り越えるためには,断片的な「冠詞の使い方」をつまみ食いしてもダメで,総体的な「冠詞的世界観」を知る必要がある.本書はまさにその冠詞ワールドを,日本語ネイティブのためにつぶさに見せてくれる本である.私は本書を読んでようやく隅々まですっきりした.英語を書かなければならない人だけでなく,英語を読む人にも本書をお薦めする.高い精度で英文を読み取るためには,冠詞に通じることが必須だからである.


序 文

パートI  冠詞用法の基礎
Chapter 1 序論
Chapter 2 算性
Chapter 3 同定性
Chapter 4 冠詞用法の基本ルール

パートII  基本的概念の解明
Chapter 5 算性
Chapter 6 同定性

パート? 算性の誤った用例に基づく扱い
Chapter 7 名詞が表す意味の一般性
Chapter 8 明確な境界vs 不明確な境界
Chapter 9 行為や過程の「全体」vs「内容」
Chapter 10 実際の物質vs 物質の種類

パート? 同定性の誤った用例に基づく扱い
Chapter 11 可同定化されたvs 明示的に特定された
Chapter 12 現行情報の十分さが受け手に知られていない場合
Chapter 13 階層的な現行状況
Chapter 14 限定修飾語句vs 非限定修飾語句
Chapter 15 現行情報が不十分な場合
Chapter 16 複数形名詞と本来不可算的名詞における同定性
Chapter 17 文脈の役割
Chapter 18 カテゴリー
Chapter 19 名詞が常に可同定となる用法
Chapter 20 英語における情報構造

Appendix A ?G

グレン・パケット[パケット]
1993年 イリノイ州立大学(University of Illinois at Urbana-Champaign)物理学科博士課程修了.
現在,Paquette Research 代表,ワシントン大学物理学科教師.

目次

1 冠詞用法の基礎(算性―可算名詞か不可算名詞か:名詞の意味する物に境界があるかどうか;同定性―可同定名詞か不可同定名詞か:名詞の意味する物は言及対象として同定できるか ほか)
2 基本的概念の解明(算性;同定性)
3 算性の誤った用例に基づく扱い(名詞が表す意味の一般性―より一般的→不可算、より特殊的→可算、という傾向;明確な境界vs不明確な境界―不明確な境界は「一まとまり」を作らない ほか)
4 同定性の誤った用例に基づく扱い(可同定化されたvs明示的に特定された―具体的に「何か」または「誰か」を明示しなくても名詞は可同定化され得る;受け手が現行情報の十分さを知らない場合―受け手が自分の持っている情報の十分さを知らなくても名詞は可同定化され得る ほか)

著者等紹介

パケット,グレン[パケット,グレン] [Paquette,Glenn]
1993年イリノイ大学(University of Illinois at Urbana‐Champaign)物理学科博士課程修了。現在、Paquette Research代表、ワシントン大学物理学科教師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kei

3
冠詞はとにかく難しい…。2020/10/05

ほしみ

0
冠詞を使う際の「算性」と「同定性」について明確な定義を与え、豊富な誤用例で様々なケースの解説をしてくれる。特に「名詞が同定できる」 = 「名詞の指し得る範囲と意図した対象が一致する」という考え方は、飲み込めてしまえば非常に分かりやすい。「この単語/表現だったらtheをつける」といった個別のケースに対する回答をひたすら与えるような本とは違い、理論的な冠詞の使い方・解釈の仕方を教えてくれる一冊。2017/04/16

こらった

0
科学英語論文を書くときにたいへん参考になる。2017/01/22

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