平安京の地域形成

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平安京の地域形成

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  • サイズ A5判/ページ数 340p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784814000456
  • NDC分類 210.36
  • Cコード C3021

出版社内容情報

都市型隣人集団が形成された平安後期、住人たちは放火や強盗にどう連帯したのか。職能ごとの集住や祭りへの奉仕はいつ始まったのか。藤原良相の西三条第や定家が驚嘆した西園寺家北山殿など日毎に更新される発掘成果から、また、史料の一行一場面から、平安京の住まいと「地域形成」の進展をとらえる。

口絵
まえがき (文責 西山)

第一部 地域形成のとらえ方

第一章 平安京の「随近之人」「在地者」と住人集団 [西山良平]
第一節 平安京の住人集団と地域形成
第二節 「随近之人・近辺人々」と「在地者」「在地之輩」
第三節 貴族社会の隣人関係と強盗・焼亡
第四節 平安京の住人集団と貴族社会

第二章 平安貴族の大路・小路をめぐる空間認識 [安藤哲郎]
    ?歴史地理からみる平安京の空間
第一節 平安京の路に関するアプローチと本章の意義
第二節 交差点表記の傾向
第三節 交差点の種類別にみる傾向
第四節 先述路を重視する貴族
第五節 東西路先述の要因

Article 中国正史に見られる住宅用語の変遷 [塚本明日香]
第一節 平安京の住まい・中国歴史時代の住まい
第二節 史料について
第三節 中国正史に見られる建物用語の変遷
第四節 災異史料中の用語の変遷から見る社会変化

第二部 地域形成を見いだす

第三章 平安京の地域社会に生きる都市民 [久米舞子]
第一節 都市への居住という視角から
第二節 都市の地域社会と交通
第三節 都市民の生業
第四節 都市民の祭り?稲荷祭・松尾の祭り・北野祭
第五節 平安京における地域性

第四章 衰退後の右京?十世紀後半から十二世紀の様相 [南 孝雄]
第一節 これまでの右京観
第二節 衰退前の右京?右京三条二・三坊から
第三節 西堀川の埋没とその後の人工河川
第四節 平安時代後期における右京の居住域
第五節 平安時代後期の右京の姿

第五章 平安京左京域南部における遺跡の展開 [辻 裕司]
第一節 平安京跡南東部における都市再開発と埋蔵文化財の動向
第二節 平安京跡南東部における調査
第三節 遺跡の変遷
第四節 左京三坊域における近年の調査
第五節 遺構分布と居住環境
第六節 遺跡内の生産遺構
第七節 埋蔵文化財の調査成果と課題

Column 1 町小路の北と南 [西山良平]

第三部 貴族の住まいの広がり

第六章 右大臣藤原良相と平安京の百花亭 [西山良平]
第一節 右大臣藤原良相と西三条第
第二節 右大臣藤原良相の百花亭と文人
第三節 藤原良相の「男女」
第四節 平安京百花亭の伝領
第五節 九世紀後半の西三条第

Column 2 『伊勢物語』の「成立」論 [西山良平]

第七章 王朝文学の中の寝殿?子女たちとの関わりを中心に [天野ひろみ]
第一節 主人と寝殿
第二節 寝殿と娘との関わり(1)?独身の娘の場合
第三節 寝殿と娘との関わり(2)?既婚の娘の場合
第四節 寝殿と息子との関わり(1)?義理の息子(婿)の場合
第五節 寝殿と息子との関わり(2)?実の息子の場合
第六節 寝殿が担った役割

第八章 平安・鎌倉時代の織戸、織戸中門 [藤田勝也]
第一節 織戸とはなにか
第二節 第二節 織戸は格下の戸
第三節 院御所・女院御所における織戸、織戸中門
第四節 第四節 公家住宅の織戸、織戸中門
第五節 裏松固禅が注目した織戸、織戸中門
第六節 数寄的手法としての織戸

Column 3 実は織戸は絵巻に散見する [藤田勝也]

第九章 西園寺家北山殿の景観 [鈴木久男]
第一節 金閣寺境内の遺構と先行調査研究
第二節 北山殿の概要
第三節 規模・遺構配置の復元案
第四節 不動堂と石像不動明王
第五節 北山殿の復元像

あとがき (文責 藤田・鈴木)
 
索引(事項/地名/人名)
著者紹介

西山 良平[ニシヤマ リョウヘイ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授 日本古代・中世の社会史・文化史
主要著作
『都市平安京』京都大学学術出版会、2004年。
『平安京の住まい』(共編著)京都大学学術出版会、2007年。
『恒久の都 平安京』(共編著)吉川弘文館、2010年。
『平安京と貴族の住まい』(共編著)京都大学学術出版会、2012年。

鈴木 久男[スズキ ヒサオ]
京都産業大学文化学部教授 日本歴史考古学
主要著作
『恒久の都 平安京』(共編著)吉川弘文館、2010年。
「鳥羽離宮庭園から見た鳥羽上皇の浄土観」『作庭記』と日本の庭園』思文閣出版、2014年。
「嵯峨嵐山の薪炭商小山家について」『角倉一族とその時代』思文閣出版、2015年。

藤田 勝也[フジタ マサヤ]
関西大学環境都市工学部教授 建築史・住文化史
主要著作
『日本古代中世住宅史論』中央公論美術出版、2002年。
『裏松固禅「院宮及私第図」の研究』(編著)中央公論美術出版、2007年。
『平安京の住まい』(共編著)京都大学学術出版会、2007年。
『平安京と貴族の住まい』(共編著)京都大学学術出版会、2012年。

内容説明

都市型隣人集団が形成された平安後期、住人たちは放火や強盗にどう連帯したのか。職能ごとの集住や祭りへの奉仕はいつ始まったのか。藤原良相の西三条第や定家が驚嘆した西園寺家北山殿など日毎に更新される発掘成果から、また、史料の一行一場面から、平安京の住まいと「地域形成」の進展をとらえる。

目次

第1部 地域形成のとらえ方(平安京の「随近之人」「在地者」と住人集団;平安貴族の大路・小路をめぐる空間認識―歴史地理からみる平安京の空間)
第2部 地域形成を見いだす(平安京の地域社会に生きる都市民;衰退後の右京―十世紀後半から十二世紀の様相;平安京左京域南部における遺跡の展開)
第3部 貴族の住まいの広がり(右大臣藤原良相と平安京の百花亭;王朝文学の中の寝殿―子女たちとの関わりを中心に;平安・鎌倉時代の織戸、織戸中門;西園寺家北山殿の景観)

著者等紹介

西山良平[ニシヤマリョウヘイ]
京都大学大学院人間・環境学研究科教授。日本古代・中世の社会史・文化史

鈴木久男[スズキヒサオ]
京都産業大学文化学部教授。日本歴史考古学

藤田勝也[フジタマサヤ]
関西大学環境都市工学部教授。建築史・住文化史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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chang_ume

6
平安京の「隣人・住人の共同・結合」の生成・形成に着目した論集。どの論考も面白かった。なかでも「七条」「西京」「西七条」といった地域社会の形成について、稲荷祭・松尾祭・北野祭を事例に、京外神を京内の御旅社に招き入れる平安京都市民の祭礼から読み解いた久米論考がよい。他著者論考と合わせて、10世紀から際立つ「七条大路」の存在感に興味湧く。また「寝殿」「小寝殿」を通じて貴族住宅の居住実態を理解する天野論考、「織戸」を都市化の表徴と捉える藤田論考も。総じて、編者のテーマ設定が各論にうまく効いている印象です。2019/07/20

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