学術選書<br> 懐疑主義

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懐疑主義

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784814000388
  • NDC分類 115.8
  • Cコード C1310

出版社内容情報

「知ること」「知識」とはどのようなことか。人間が完全に知りうるものもあれば、原理上それが不可能なものもある。では、わたしたちが「知った」と言えるのは、どんなときなのか? 物事を「疑う」ことの重要性はそこにある。疑うことは、物事を正しく知り、確実な知識を手に入れるということと表裏一体を成す。哲学が誕生した古代ギリシャの時代から現代に至るまで過去の哲学者が格闘した歴史をたどりながら、知識を単なる信念・意見と区別することの大切さ、その区別の基準が何かについてあらためて考える。

凡  例
はじめに

第?部 懐疑主義の歴史

第1章……ヘレニズム期の懐疑主義
 はじめに
 1 ストア主義
 2 エピクロスとルクレティウスの原子論
 3 古代懐疑主義
第2章……モンテーニュの懐疑主義とデカルトの方法的懐疑
 はじめに
 1 モンテーニュの信仰主義
 2 『方法序説』と第一省察におけるデカルトの「方法的懐疑」
 3 第二省察におけるデカルトの「方法的懐疑」
第3章……方法的懐疑への批判的検討
 はじめに
 1 懐疑主義に抗して―ウィトゲンシュタインの思索をヒントに
 2 セラーズの「経験主義と心の哲学」を手掛かりに
 3 「方法的懐疑」再考

第?部 懐疑主義に抗して―現代の認識論・知識論

第1章……知識の正当化の問題と基礎付け主義
 はじめに
 1 ヒュームの「因果性についての懐疑」
 2 ゲティア問題
 3 チザムの内在主義的な基礎付け主義
第2章……整合説―クワイン、デイヴィドソン、ローティ
 はじめに
 1 クワインのホーリズム
 2 デイヴィドソンの整合説
 3 デイヴィドソンの整合説についてのローティの解釈
第3章……自然主義、信頼性主義、徳認識論
 はじめに
 1 クワインの自然主義
 2 アームストロングの信頼性主義
 3 ソーサの徳認識論
第4章……マイケル・ウィリアムズの文脈主義
 はじめに
 1 懐疑主義に対する「理論的診断」
 2 「省略と説明要求」構造と「文脈主義」
 3 文脈主義と相対主義
 4 主題文脈主義と会話文脈主義
 5 「認識論的実在論」の問題点と「主題文脈主義」の可能性

あとがき
索引

松枝 啓至[マツエ ケイシ]
1978年 熊本県に生まれる。
2002年 京都大学総合人間学部卒業。
2008年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。
現在、大阪工業大学・龍谷大学非常勤講師などをつとめる。
主な著訳書
単著 『デカルトの方法』(京都大学学術出版会、2011年)
共著 ?『知を愛する者と疑う心―懐疑論八章』(晃洋書房、2008年)
   ?『哲学するのになぜ哲学史を学ぶのか』(京都大学学術出版会、2012年)
   『哲学をはじめよう』(ナカニシヤ出版、2014年)
共訳 ?カール・ポパー著『カール・ポパー 社会と政治―「開かれた社会」以後』(ミネルヴァ書房、2014年)

内容説明

「知ること」「知識」とはどのようなことか。人間が完全に知りうるものもあれば、原理上それが不可能なものもある。では、わたしたちが「知った」と言えるのは、どんなときなのか?物事を「疑う」ことの重要性はそこにある。疑うことは、物事を正しく知り、確実な知識を手に入れるということと表裏一体を成す。哲学が誕生した古代ギリシャの時代から現代に至るまで過去の哲学者が格闘した歴史をたどりながら、知識を単なる信念・意見と区別することの大切さ、その区別の基準が何かについてあらためて考える。

目次

第1部 懐疑主義の歴史(ヘレニズム期の懐疑主義;モンテーニュの懐疑主義とデカルトの方法的懐疑;方法的懐疑への批判的検討)
第2部 懐疑主義に抗して―現代の認識論・知識論(知識の正当化の問題と基礎付け主義;整合説―クワイン、デイヴィドソン、ローティ;自然主義、信頼性主義、徳認識論;マイケル・ウィリアムズの文脈主義)

著者等紹介

松枝啓至[マツエケイシ]
1978年熊本県に生まれる。2002年京都大学総合人間学部卒業。2008年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。現在、大阪工業大学・龍谷大学非常勤講師などをつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

オブ犬

1
認識や知識について、本当に確かなものとはどのようなものなのか、というのを徹底的に考える懐疑主義についての1冊。当たり前のように思っていたものも疑い続ければ疑えてしまう。その中で何を確実とすればいいのか。有名なデカルトの「我思う。故に我あり」ですら疑えてしまうというのには驚いた。本が進むほどに難しい論議になっていき、最後の方はちょっと理解できなかった。2016/10/25

左手爆弾

0
「懐疑主義」というよりも、「知識の哲学」の概説書と見なした方がいいかもしれない。哲学史における懐疑主義についてはストア派やピュロン主義からモンテーニュ、デカルトを経由して広く浅くという感じで論じた上で、セラーズや下ティア問題、クワインのホーリズムをはじめとする真理の整合説、自然主義、さらには文脈主義など現代の知識論に進んでいく。懐疑主義の文化的側面などを知りたい人には向かないが、逆に知識論を歴史を踏まえつつ学びたい場合には優れた手引きになるように思う。2020/07/13

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