出版社内容情報
フランス語では「……していた」は「半過去形」で表現される.このありふれた時制表現のなかに,驚きの世界が隠れている.小説で,失恋の歌で,さらには昔話で……,半過去がみせる微妙な裏技の数々を,この一冊が語る.
内容説明
フランス語では「…していた」は「半過去形」で表現される。このありふれた時制表現のなかに、驚きの世界が隠れている。小説で、失恋の歌で、昔話で…、半過去がみせる微妙な裏技の数々を、この一冊が語る。
目次
序章 言語の世界と時間の概念(言語の世界における「時間」の問題;事態の認識と時間の概念 ほか)
第1章 quand節に現れる半過去とは何か―先行研究の概観と本書における仮説の提示(半過去の用法の多様性;quand節における半過去の使用制約 ほか)
第2章 談話的時制解釈モデルと半過去による事態の係留(談話的時制解釈モデルの必要性;時制形式と事態の定位操作 ほか)
第3章 quand節に現れる半過去と談話的時制解釈(先行研究のまとめ;quand節の位置と機能 ほか)
第4章 逆従属構文に現れる半過去と談話的時制解釈(逆従属構文の特徴;逆従属構文と発話様態 ほか)
著者等紹介
高橋克欣[タカハシカツヨシ]
京都外国語大学講師(4月より)。1978年神奈川県生まれ。2001年早稲田大学第一文学部文学科フランス文学専修卒業。2003年京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了。2006年ストラスブール第2大学(マルク・ブロック大学)にてDEA(言語科学)の学位取得。2011年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2014年京都大学にて博士(人間・環境学)の学位取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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