内容説明
おじいちゃんとなかよしの小学生レンちゃん。彼女のすむ町は、ちょっとヘンテコ。だって、ことわざや慣用句がことばどおりになっちゃうんだから!
著者等紹介
昼田弥子[ヒルタミツコ]
1984年岡山県生まれ。作家。「飛ぶ教室」第11回作品募集童話部門にて「ハニホ氏の小指」で優秀作。2015年、『ほんとはスイカ』(高畠那生 絵/ブロンズ新社)で作家デビュー。『あさって町のフミオくん』(高畠那生 絵/ブロンズ新社)で第52回日本児童文学者協会新人賞受賞
早川世詩男[ハヤカワヨシオ]
1973年愛知県生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
78
児童書。慣用句の学習の時紹介するといい。ことわざや慣用句が、本当になってしまう不思議な町、コトノハ町に住む小学生レンちゃんのお話[レンちゃん、道草をくう]土手に座って草を食べる。おしりに根がはる。おはぎが羽を伸ばして飛んでいく[レンちゃん、ひざが笑う]遠足のお弁当が楽しみすぎて地に足がつかない、ふわふわ[レンちゃん、歯がうく]キザなセリフに注意。目でものを言う。猫を探す[レンちゃん、尾ひれがつく]噂話にご注意[レンちゃん、ほらをふく]法螺貝をうまく吹けない[おまけ、三人のおばさん、花をさかせる]しゃべり2021/12/05
あじ
35
ことわざや慣用句が言葉通りになってしまう、コトノハ町に暮らすレンちゃんを主人公にした連作短篇。二重仕掛けのオチに大人はな~るほど!!児童は二読三読で膝を打つ。編集部による巻末の注釈が読解を助ける(ことわざ・慣用句の意味)。80年代チックなイラストがこれまたkawaii【久々に引き当てた児童書作家の有望株!】◆童話、短編、翻訳、詩と短歌の児童文学総合誌「飛ぶ教室」に連載された著者の作品を単行本にした一冊。2020/04/18
のり
17
最後の方のページに、ことば辞典が載ってるけど、できれば同じページに慣用句とかことわざの意味を載せてあげた方が、この本の面白さが子どもたちに伝わるかも? 言葉の本当の意味を知らずに読むと、なんのこっちゃ分からないで読み終えることになりそうで、もったいない。2020/10/17
杏子
10
レンちゃんの住むコトノハ町では、ことわざや慣用句がその通りになってしまう、ヘンテコな町。軽く笑えて読める。言葉の勉強にも。でもそうかー、本来の言葉の意味がわからない人には楽しめないかも?中学年以上?わからない人はキョトンとなってそうーー!巻末に意味が載っているけど、ホントに面白がれるには知らないとね。2022/06/12
奏
8
ことわざや慣用句が本当のことになってしまうコトノハ町。町も人もしっちゃかめっちゃか、これは大変。でもなんだかみんな楽しそう。私は、お尻から根が生えたり、膝が笑い出したりするのをリアルに想像してしまってゾワゾワと鳥肌がたってしまった。2022/12/21