内容説明
文化人類学といえば海外の異文化を研究するといわれている。しかし同じ日本に住んで同じものを見ても自分と他者に同じ景色が見えているとは限らない。“あたりまえ”を疑うことで自分の世界が広がっていく。さあ、あなたも日本をフィールドに文化人類学を学んでみよう。
目次
文化と出会う―自分と世界を豊かにするために
「日本人」を問い直す―多様性に寛容な社会にむけて
「家」にとらわれる―フツウの家族を考え直す
生を終える―老いと死のこれまでとこれから
信じる―日本社会における祈り
性を生きる―私らしさとは
人とつながる―日本的同調圧力と自由な「空気」
記憶を共有する―「識字99%」のニッポンにおける識字運動
文化を売買する―観光の現場で創造・消費される「らしさ」
移動する―私たちもまた移民である
ともに暮らす―「外国人」を通して日本社会を考える
自然とつきあう―自然災害をめぐる科学知と生活知
著者等紹介
宮岡真央子[ミヤオカマオコ]
福岡大学人文学部教授。専門は文化人類学
渋谷努[シブヤツトム]
中京大学教養教育研究院教授。専門は文化人類学、移民研究
中村八重[ナカムラヤエ]
韓国外国語大学日本学部教授。専門は文化人類学、韓国地域研究
兼城糸絵[カネシロイトエ]
鹿児島大学法文教育学域准教授。専門は文化人類学、地域研究(中国)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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