- ホーム
- > 和書
- > 児童
- > ノンフィクション
- > ノンフィクションその他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
けんとまん1007
49
希望。素晴らしい言霊のある言葉。数年前から、改めてラジオの持つ力を感じている。聴覚からくるものに集中することで、自分の中で想像が広がるし、それを前提としているとも思う。そんなラジオ、それも子供向けの番組作り。初めてのものを創る・・・という言葉が、印象的だ。そこには、難しさもあるが、それ以上に得られるものがある。日々の営みに活かせるヒントがたくさん。2021/03/06
テツ
19
内戦によりありとあらゆるモノが破壊されたルワンダでこどもに向けたラジオ番組を作った著書。文化や風習、そして他者に共感する力というものは自然に受け継がれはしないし、勝手に芽生えもしない。きっと大人たちがある程度手渡しをしてやらなければ、無いままに普通に生きていってしまうもの。教育システムが崩壊しているルワンダでラジオから流れる歌や物語がそれを聴くこどもたちの小さな支えになるんだと信じて、やるべきことをやり通した力と執念には頭が下がる。辛い過去に満ち満ちた土地だけれど少しずつ未来に向けて想いは繋がっていく。2021/03/07
りょう
8
ルワンダっていうと悲惨な内戦のイメージが強いが、そこから、確実に立ち直ろうとしている人たちがいて、子供たちの未来のことを考えている。人の可能性、思いやる気持ち、大切に思う気持ちを信じて、ラジオ番組を作ろうと奮闘ふるユニセフ職員。いや、すてきな話だ。すごいわ。2020/09/08
takizawa
5
榮谷明子さんというユニセフ職員としてルワンダで子ども向けのラジオ番組を作った人の話。ルワンダでは民族紛争でたくさんの大人が命を失ったため、今の親世代は昔話や子守唄を知らないまま育っている。一方、幼稚園が少なく他者への思いやりや社会のルール、生活習慣などを学ぶ機会が少ない。榮谷さんはNHKの子ども番組やセサミストリートを参考にラジオ番組の制作を始める。榮谷さんがいなくなってもこのラジオ番組が続くようにルワンダ人を信じる、というブレイクスルーのくだりは、服部正也『ルワンダ中央銀行総裁日記』を彷彿とさせますね。2020/11/17
mucchy
2
いつか子どもにも読んでもらえるといいなという本です。いちからこども向けのラジオを作るお話。言葉も文化も違う、自分がやりたいことを実現するには。いろんな人を巻き込むやり方がすばらしい。仕事の進め方を振り返る点ではっと気づかされるものがあった。2020/09/25