内容説明
病気のため、余命三か月と診断された十六歳の美奈。自宅を飛び出した美奈は、訪れた海辺の町で、小林という中年男性と出会う。何かの事情で警察に追われているらしい小林。美奈と小林は、親子のふりをして残された時間を過ごすことになるが―。（「残された日々」より）読めば涙が止まらない…。優しさが心にしみわたる、感動の作品集。
著者等紹介
赤川次郎［アカガワジロウ］
１９４８年福岡県生まれ。日本機械学会に勤めていた１９７６年、「幽霊列車」で第１５回オール讀物推理小説新人賞を受賞して作家デビュー。１９７８年、『三毛猫ホームズの推理』がベストセラーとなって作家専業に。多彩なシリーズキャラクターが活躍するミステリーのほか、ホラーや青春小説、恋愛小説など、幅広いジャンルの作品を執筆している。２００６年、第９回日本ミステリー文学大賞を受賞。２０１６年、日本社会に警鐘を鳴らす『東京零年』で第５０回吉川英治文学賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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モモ
51
赤川次郎さんの作品は好きだが、今回は合わなかった。『残された日々』主治医の信じられないミス。『医師は、照れくさそうな口調で言った』じゃ許されないわ。『間違えられた男の明日』最後のくだりはないだろう。『命のダイヤル』妻がいる男性が、自分に好意を持っている部下の女性に「僕は今夜10時半に死ぬ」と電話する。なんで、そこに電話する！始終ムカムカした。『昼下がりの恋人たち』最後の恋人の女性の心変わりが不自然。ツッコミどころ満載の一冊。2021/02/18
あやっぴ
27
４つの短編集。児童書みたく読みやすい。「泣ける物語」という点では想像してたのと違ってたけど、どの話も赤川次郎さんの作品らしくほわっとしたり、ブラックなところあったり楽しめました。2018/05/08
puu
19
子供に買った本。ホントに久しぶりの赤川次郎。なんだかあまりピンとこなかったな…「ふたり」とか「三毛猫」とかもうかれこれ２０年以上前になるのか…懐かしいな。ちょっと期待が大きすぎたかも。 でも子供は楽しめたようだったのでミステリの入口になってくれれば、と思う。 四字熟語シリーズとか三姉妹とか再読してみようかな。解説で杉原シリーズが続いている事を知って驚愕したｗ。2019/02/25
ゆっき
17
赤川次郎ミステリーの小箱二冊目。今回は『泣ける物語』でしたが泣ける物語は一つもなく、逆に大人の身勝手さに腹が立つばかり。素直に読めない大人の自分にガッカリ。最後の「昼下がりの恋人達」のラストに少し救われました。2020/05/03
波
8
《中学校の図書室の本》ミステリーの小箱、5冊あるシリーズの1冊。5分シリーズの本などが生徒に親しみやすいということで図書室に入れた。懐かしさも手伝ってさらっと読んだが、漢字のルビや送り仮名間違えているのが少々気になる。(影響受けないでほしい)今風な装丁だけれど、作品は古いものもあるので、現代っ子に受けるかどうかはあんまり(他の方のレビューにもあるように〈固定電話しかない設定とか,,,〉)な気もする。短編から入って長編も読んでみたい！と思わせることが出来れば良いのだけれど！?2018/10/17
