セルマの行進―リンダ十四歳 投票権を求めた戦い

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  • サイズ A5判/ページ数 133p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784811322100
  • NDC分類 K316
  • Cコード C8098

内容説明

十五歳になるまでに九回、刑務所に入りました。六十年代、アメリカ南部のアラバマ州。憲法ではすべての人種の投票権が認められているのに、黒人に有権者登録はほぼできませんでした。父も、祖母も、先生だって投票できませんでした。知事や市長を選んだのは白人有権者だったのです。…だからわたしは、戦おうと決めたのです。

目次

第1章 強い意志を持った人に
第2章 公民権運動とわたし
第3章 刑務所に入れられて
第4章 「発汗箱」と呼ばれた拷問部屋
第5章 「血の日曜日」
第6章 モントゴメリめざして
第7章 十五歳の誕生日
第8章 疲れた体に打ちつける雨
第9章 ついにモントゴメリに
なぜ投票権を求めて戦わなければならなかったのか?

著者等紹介

ロワリー,リンダ・ブラックモン[ロワリー,リンダブラックモン] [Lowery,Lynda Blackmon]
セルマ大行進で、モントゴメリまでの全行程を歩いた参加者の中で最年少だった。現在もアラバマ州セルマに暮らし、精神衛生センターでケース・マネージャーとして働いている

リーコック,エルズペス[リーコック,エルズペス] [Leacock,Elspeth]
若者向けの歴史書を何度か共同執筆した経験がある。ニューヨーク州在住

バックリー,スーザン[バックリー,スーザン] [Buckley,Susan]
若者向けの歴史書を何度か共同執筆した経験がある。ニューヨーク州在住

ローラン,PJ[ローラン,PJ] [Loughran,PJ]
イリノイ州シカゴ在住のイラストレーターであり、クリエイティブ・ディレクターであり、ミュージシャンである

渋谷弘子[シブヤヒロコ]
27年間、県立高校で英語を教えたのち、通信教育で翻訳を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

フム

23
図書館の児童書のコーナーで。アラバマ州に生まれ育ったリンダが経験した黒人差別と公民権運動の記録。13歳の時セルマの教会に来たキング牧師の演説を聞いた。「暴力を使わず、根気強く、愛情を持って戦う」というキング牧師の言葉とその時の口調を胸に抱いて公民権運動に関わっていく。14歳ではじめて刑務所に入ってからは、デモ行進をしては刑務所に入ることの繰り返し、15歳になるまでに9回刑務所に入ったというのだから、なんとも壮絶な子ども時代だ。そして警察との衝突と仲間の死、だが「血の日曜日」のニュースは白人たちをも変えた。2020/09/25

jamko

13
読友さんの感想を読んで。公民権運動をジョン・ルイス視点で描いた『MARCH』もとてもよかったけど、当時14歳だった少女リンダの視点で語られる本作も素晴らしい。公民権運動に子供たちもこんなに参加してたんだと驚く。YAなのでイラストのほか当時の写真もたくさん載ってるし、もちろん読みやすい!BLM運動や黒人差別問題について、とっかかりとしてすごくいい作品。そして14歳の子供が警察から激しい暴力を受けながらも闘い続けたことを、大人は絶対に忘れちゃいけないと思う。2020/11/18

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