内容説明
犯罪が起こったとき、被害者と加害者、地域社会はどのように対応するべきなのだろうか?犯罪を復讐=応報の原理をもとにして裁く従来の司法に対し、犯罪によって損われた関係性の修復を目指す「修復的正義」の原則と実践を、事例とともに簡潔に解説。
目次
1章 概観(なぜリトルブックなのか;修復的正義とは~ではない ほか)
2章 修復的原則(修復的正義の三本の柱;「誰が」「どのように」が重要 ほか)
3章 修復的実践(対面を伴う主要なアプローチ;「誰が」と「どのように」によってモデルが異なる ほか)
4章 「あれかこれか」なのだろうか?(「広報的司法」対「修復的正義」?;「刑事司法」対「修復的正義」? ほか)
著者等紹介
ゼア,ハワード[ゼア,ハワード][Zehr,Howard]
修復的正義の祖父と呼ばれている。アメリカ合衆国での最初の被害者‐加害者カンファレンスを行い、概念としての修復的正義の開発者の一人である。著作「Changing Lenses:A New Focus for Crime and Justice」(日本語版『修復的司法とは何か:応報から関係修復へ』新泉社)はこの分野の古典とされている。イースタン・メノナイト大学(ヴァージニア州ハリスバーグ市)の正義の平和建設大学院センターの共同事務局長として、修復的正義の実践と教育を続けている。シカゴ大学で修士号を、ラトガース大学で博士号を取得した
森田ゆり[モリタユリ]
1981年以来、米国と日本で子ども、女性への暴力防止に関わる専門職養成に携わる。その間カリフォルニア大学主任アナリストとして、人種差別、セクシュアル・ハラスメントなど人権問題の研修を7年間開発・指導する。1997年にエンパワメント・センターを設立し、虐待、DV、人権、平和問題に携わる専門職養成の参加型研修を日本全国で行っている。著書『聖なる魂』で朝日ジャーナル・ノンフィクション大賞受賞。『あなたが守るあなたの心、あなたのからだ』で産経児童文化賞を受賞。英文と日本文の著書多数。第57回保健文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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