内容説明
音源が分からないのに、音や声が聞こえる現象。幻聴は、社会の医療化のなかで生み出されたもので、本質的に障害ではない。とはいえ、生活に支障をきたすことも多く、障害といえなくもない。従来の医学では薬物療法で対処してきた幻聴を、ヒアリング・ヴォイシズでは体験を重視し、自己と他者の関係性を探求することで、人生をプラスに転じていこうとする。神託か空耳か、疾病か聴声か。誰にも聞こえない声が聞こえる―その本質を探る。
目次
序章 ようこそ「声」の世界に
第1章 幻聴ってどんなもの?
第2章 幻聴の脳科学
第3章 幻聴と認知行動療法
第4章 幻聴・ナラティブアプローチ
第5章 インタヴォイスの活動
第6章 精神医学と幻聴
第7章 幻聴への新しいアプローチ
附章 回復は孤立のなかでは起こらない
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