目次
第1章 グローバル化と「国民の歴史」再審(記憶・歴史・国民;明治期における「日本史」―表象とそれに賭けられたもの;欧化と日本回帰・再論―「戦争」と「戦後」を改めて考える;カミカゼという語の正しい使用法―皇国日本における死の称揚)
第2章 ヨーロッパとアメリカの史的形成(ルソーと植民地主義―批判?無知?無関心?;ナポレオンのヨーロッパ、スタール夫人のヨーロッパ;海を渡った自由の女神;大西洋文明における「共和主義」問題―アレントによる米・仏比較革命論を中心に)
第3章 奴隷制とコロニアリズムの遺産(『私はニグロであり、ニグロであり続ける』―エメ・セゼールとフランツ・ファノン、「黒人の生体験」の二つのアプローチ;肌の色に関する諸問題―コロリスムの歴史、イデオロギー、実践;アルジェリアのユダヤ人、三つの追放;「われわれは皆同じ場所にいる…」―カテブ・ヤシーヌ:文化の出会いの「原光景」)
第4章 離散・アイデンティティ・文化表象(離散するスロヴァキア人のエスニック・アイデンティティ;日系アメリカ人をめぐる展示表象の多文化ポリティクス―強制収容、ミックスプレート、Hapa;みやげ物と絵ハガキ―映画の中のニュージーランド)
著者等紹介
三浦信孝[ミウラノブタカ]
中央大学文学部教授(フランス研究・比較文化論)、中央大学人文科学研究所研究員、同社会科学研究所研究員
松本悠子[マツモトユウコ]
中央大学文学部教授(西洋史・アメリカ研究)、中央大学人文科学研究所研究員、同経済研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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