内容説明
都市成熟の要となるコミュニティの復活を歴史的都市のフィールドワークと40億年の試行錯誤を経た生物生態系の視点からひも解く。
目次
第1章 都市の歴史と個性を伝える「両側町(street centered community)」
第2章 両側町を積極的に維持するヨーロッパ都市の「旧市街区(old town,medina)」
第3章 日本の都市における歴史的両側町の破壊
第4章 広域自動車交通網からの開放区「都市葉(urban lobe)」
第5章 都市葉の設定例と両側町の設計例
第6章 都市と生物に共通する基本的特性
第7章 生きている空間の原点「細胞(cell)」
第8章 都市と自然生態系をつなぐ座標「生理的隔離(discrete viability)」
第9章 都市を含む自然生態系の空間構造
第10章 現代都市の病理と快癒への道
第11章 都市に関する既往の考察
著者等紹介
岡秀隆[オカヒデタカ]
1961年東京大学工学部建築学科卒業。1968年東京大学数物系大学院博士課程修了、工学博士。現在、(株)岡設計代表
藤井純子[フジイジュンコ]
1966年日本大学理工学部建築学科卒業。同年(株)岡設計入社。現在、(株)岡設計代表取締役設計監理本部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ペールエール
2
都市を生物的観点から見てたのは面白かった。でも都市景観となると主体的問題となるし、論理的にこの景観はダメだって論破できないからどうしてもこういう分野は発達しない…。その住む都市を選ぶのは住民だし、景観問題研究するのはリターン少ないように思える。2011/12/20
チバタリアニズム
0
両側町(street centered community)が自由な生活を生むという。現代では都市葉を作り出してコミュニティを再建すべき。 後半は細胞と生物、都市との類比からその必然性を説く。 魅力的だが、本当なのか。コミュニティの衰退は道路に求心性がなくなったからだけか?2015/12/12