内容説明
本書の目的は、記録情報学を貫く必要不可欠な伝統的継承であるオントロジ・アルゴリズムを再構築することである。オントロジ・アルゴリズムは、人間の知性を明らかにする知識モデルである。それは、人間の知的プロセスの原点ともいえる「わかる」ためには「分ける」という素朴な認識論から始まり、歴史学、論理学、数学、言語学、記号論、分類学などリベラル・アーツによって、その基礎原理が確立された。そして、コンピュータの出現に伴って情報科学、認知科学、知識工学、ソフトウェア工学、記録情報学など学際科学において知識モデルとして研究されている。
目次
第1章 全体像
第2章 記録
第3章 情報
第4章 知識の知識
第5章 分類学と分類システム
第6章 知識モデル
第7章 知識地図
第8章 オントロジ・アルゴリズムの具現化
著者等紹介
斉藤孝[サイトウタカシ]
1942年生まれ。1969年慶応義塾大学大学院(図書館・情報学専攻)修了。1969‐1984年(株)東芝電子計算機システム技術部。1984‐1990年愛知淑徳大学教授。1990‐現在、中央大学教授。2002年カリフォルニア大学デービス校客員教授。専攻は記録情報学、デジタル・ライブラリ、社会情報学
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