目次
第1部 階級横断性と居住空間(『息子と恋人』の中のミドルブラウ―階級横断的大衆教養主義の構造;ミドルブラウ文化と郊外と植民地―ジョージ・オーウェルの初期小説;ポピュラー・アイコンか、偉大な芸術か―L・S・ラウリーの工業風景画にみるミドルブラウ性)
第2部 歴史とイングリッシュネス(旅するミドルブラウ―H.V.モートンとイングランドの再発見;ジェイン・オースティンのミドルブラウ性―ヘイヤーの『アラベラ』における保守とモダニティの間;エリザベス・ボウエンの『日ざかり』と“中間”の力学;ピクチャレスクな都会のイングランド―ニコラウス・ペヴスナーと第二次大戦後のミドルブラウ・タウンスケープ)
第3部 女性作家とミドルブラウ(ジャズはミドルブラウ音楽か?―『幕間』におけるアメリカ文化の受容とイングリッシュネス;「一つの世界の市民」としての映画観客―『クロースアップ』誌と映画『サウス・ライディング』にみられるブラウの戦い;あるミドルブラウ作家の挑戦―新たな秘密の花園を求めて)
第4部 読者と受容(戦間期における新たなミドルブラウ読者層の創成―ふたつの『デイリー・メイル』の連載小説を手掛かりに;ジェイムズ・ボンドはミドルブラウ文化の夢を見るか?―イアン・フレミング『カジノ・ロワイヤル』と批評の課題の棚卸し;「ミドルブラウ」ではなく「リアル」―現代英国における文学生産と受容に関する一考察)
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