目次
1 詩歌論(白秋と雀―歌集『雀の卵』の成立を繞って;大正末期朔太郎の詩について2、3のこと―アンビヴァレンスと原型イメージ;伊東静雄の詩―《光と闇のあわい》をめぐって)
2 作品論(心的変容の寓話―『田園の憂鬱』論;長与善郎『青銅の基督』論;異界の人―『禽獣』論;寒流水域の透視―『冬の宿』論;伊藤整『街と村』論;金子光晴『マレー蘭印紀行』論)
3 作家論(荷風の好色性;「大正」から「昭和」を射る者―犀星文学における「責任倫理」問題;芥川文学とパロディー―『蜃気楼』をトーマス・マン『ドクトル・ファウストゥス』と読み併せて;賢治文学と岩手県の風土)