内容説明
『ヌーヴォー・ロマン周遊』の続編。おもにヌーヴォー・ロマンの「新しさ」の解明を目指した前著との重複を避け、この運動のその後の展開や、日本での受容についての内容・構成とした。
目次
第1章 ヌーヴォー・ロマンの展開(言語によるアンガージュマン;シネマから「ヌーヴォー・シネマ」へ;自伝から「新しい自伝」へ)
第2章 日本におけるヌーヴォー・ロマンの研究
第3章 言語と映像の間で(三つの『愛人』;流れゆくエクリチュール;二つの『赤と黒』)
第4章 日本の現代作品を読む(吉行淳之介をめぐる虚像;しなやかな蝶番―『風の歌を聴け』;吉本ばなな・村上春樹に見る新しさ;日常にひそむ異形のものへ―笙野頼子の視線)