目次
第1章 ヌーヴォー・ロマン概観(ヌーヴォー・ロマン管見;ヌーヴォー・ロマンの出生証明―その研究史;作家自身による紹介)
第2章 アラン・ロブ・グリエ(ロブ・グリエの視点について―小品集と5篇の小説;宙吊りになった真相―7本の映画作品に見る;姿を見せぬ作中人物―『嫉妬』の場合;ロブ・グリエ氏との1時間;古都アンジェの映画祭;ロブ・グリエ氏3度目の来日)
第3章 ナタリー・サロート(サロートのレアリスム;トロピスムの発展―作品をつらぬくもの;名前をもたぬ作中心物―『生と死の間』の場合;サロート夫人と鎌倉)
第4章 ミシェル・ビュートルとクロード・シモン(推理小説風のヌーヴォー・ロマン―『時間割』について;緑をすこしバラ色をすこし―『フランドルへの道』について)
第5章 マルグリツト・デュラス(デュラス素描―小説作品の変遷;魔女群像―そのフェミニスム)
第6章 ヌーヴォー・ロマンと日本文学(批評の交通整理;ことばの芸術小論;ことばへの目ざめ;障子の上のキツネの影;「猫の大集団」をめぐって―萩原朔太郎の場合;現代小説の抽象性―吉行淳之介の場合)
付 ヌーヴォー・ロマン資料
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
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著者の鈴木先生とは、およそ40年ぶりの再会である。 学生時代に「外国文化論」という先生の講義を受講したことがあった。 その授業は、法学部の堅苦しい講義の中にあって、僕にはさながらオアシスだった。 2015/12/27
兵頭 浩佑
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例えば以下で表明されるように、はじめはほんの出来心だったわけである。 * https://twitter.com/hyodo_net/status/1588825396816285697 * https://twitter.com/hyodo_net/status/1589258057917218818 しかし、一度この遊覧船に閉じ込められたが最後、人は降りる地点を常に決め損なう。いや、都度降りてはいるのだ。2022/12/10