内容説明
本書は、中央大学経済研究所の現代公信用論研究会のメンバーが、現在日本に集中的に現れている現代の財政金融危機を公信用という視点から考察しようとしたものである。
目次
第1章 地方財政危機と公信用―地方財政の赤字と債務累積の財政メカニズム
第2章 90年代地方財政危機の構造
第3章 財政危機と公共事業―建設国債の位置づけ
第4章 東京都財政の破綻と再建について
第5章 EU統合化の為替自由化と国債保有構造の変貌―ドイツを中心として
第6章 アメリカにおける連邦資金調達銀行(FFB)の活動―公的金融資金調達の合理化問題と資金運用部に相当する機関の役割を中心に
第7章 不良債権問題と「住専処理」
第8章 マルクスの公信用論