内容説明
本書は、著者がおよそ30年間にわたって行なってきた、崩壊論、恐慌論(再生産論を含む)、帝国主義論に関する理論史研究の一成果である。
目次
序章 予備的考察と本書の構成
第1章 長期波動論の生成過程―長期波動論の理論的性格について
第2章 パルヴスの長期波動論―20世紀初頭における植民地政策論争
第3章 「金・物価論争」と長期波動論―20世紀初頭の物価騰貴の原因をめぐって
第4章 「均衡蓄積軌道」と資本主義発展の長期波動―長期波動論をめぐる1920年代ロシアの議論を素材にして
第5章 全般的危機論と長期波動論―「戦間期」資本主義の歴史的位置づけの問題について
第6章 帝国主義論と長期波動論
第7章 利潤率の傾向的低下の法則と長期波動論―『資本論』第3部草稿第3章の検討を中心にして
第8章 長期波動の社会的影響―長期波動と社会運動
補章 現代資本主義分析と長期波動論―レギュラシオン理論と国家独占資本主義論の批判的検討
著者等紹介
市原健志[イチハラケンジ]
1943年東京に生れる。1968年中央大学商学部卒業。1974年中央大学大学院商学研究科後期課程単位取得・中退。1973年中央大学商学部助手、専任講師、助教授を経て1984年教授、現在に至る。経済学博士(中央大学)
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