内容説明
本書は近年その進展の著しい、寡占市場の分析、特にそのなかでも参入阻止に関する議論を中心に述べたものである。特に規模の経済性と製品差別化から生ずる戦略的参入阻止論と参入阻止価格(Limit Price)を中心として、議論の展開を試みる。
目次
第1章 独占の理論
第2章 価格支配力のある状況での価格付け
第3章 寡占市場とクールノー・モデル
第4章 ベルトランとシュタッケルベルクによる展開
第5章 クールノー・モデルと参入
第6章 クールノーvsベルトラン
第7章 ホテリング・モデルと製品差別化市場への応用
第8章 ゲームの理論と均衡概念
第9章 参入と企業戦略
第10章 規模の経済性と参入障壁
第11章 製品差別化と参入阻止戦略
第12章 製品差別化と参入阻止価格