内容説明
本書は、二〇〇〇年九月二一日から二二日にかけて、中央大学社会科学研究所で開催された国際シンポジウム「中国の都市改革と社会変動―階層構造の変化と中間層の台頭」に提出された論文を中心に収録・編集されたものである。ここ最近、急速に変化している中国の階層構造を、実証的・経験的データを用いて議論する。
目次
1 階層研究の現在(中国の階層研究―今後の比較研究のために)
2 台頭する中間層(新興自営業層にみられる中国的特質―天津市のケースから;白領の形成とそのアイデンティティ―上海市のケースから;中間層の台頭が示す新たな国家・社会関係)
3 階層移動と階層意識(天津市民の社会移動と意識構造;重慶市の階層ヒエラルキーと社会移動;上海市民の社会移動と階層意識;広州市民の階層帰属意識)
著者等紹介
園田茂人[ソノダシゲト]
中央大学文学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。