内容説明
現在のアメリカには利点と弱点が併存し、アメリカ外交の展望を困難にしている。と同時に、アメリカ外交への尽きない知的関心を研究者に喚起する。本書は、中央大学社会科学研究所の「現代アメリカ外交の研究」グループが研究を開始するに際して共有していた、このアメリカ外交をめぐる基本的認識をもとに、1995年から三年間の研究活動の成果をまとめたものである。
目次
1 アメリカの日本観
2 ロジャー・ヒルズマンとベトナム戦争―ナショナリズムへの挑戦
3 米欧安全保障関係の軌跡―NATO創設から拡大NATOの誕生へ
4 第二期クリントン政権の軍事力再編と国防政策
5 米国とARF
6 米中首脳相互訪問
7 冷戦が強化した米国主導の国際体系
8 現代アメリカの対外援助政策―構造と理念の変容