内容説明
政治とは何か?デモクラシーとは何か?「自己実現」をキーワードに明治~戦前の思想家や文学者の精神の軌跡をたどり、近代日本の思想の発展・政治思想の展開を新たな視点から読み解く。
目次
第1章 政治と自己実現(政治と自己実現;自由と平等;日本人の自己実現の世界は明治二〇年代に広がった;自己実現をめざす者たちの世界)
第2章 政持史の中の思想(明治維新と尊王攘夷;日本人と宗教―新渡戸稲造・森鴎外・淡島寒月;自由民権運動とは何だったのか;福沢諭吉と中江兆民;政治小説が描いた「民主帝国」)
第3章 新しい自意識のかたち(権威主義体制と思想―近代日本の文学を政治体制の視点から考える;田園へのあこがれ―国木田独歩と宮崎湖処子;頼りない新中間層の横顔―夏目漱石;悲しい青春歌人―石川啄木;抑圧される個性、圧殺される欲望―大杉栄と福田恆存;生活感覚が政治につながるとき―「個人的なことは政治的なことである」)
著者等紹介
広岡守穂[ヒロオカモリホ]
中央大学法学部教授。1951年金沢市生まれ。東京大学法学部卒業。おもな専攻は日本政治思想史だが、現代日本の社会現象に幅広い関心を持ち、男女共同参画、NPO、子育てなどさまざまな分野で発言している。NPO推進ネット理事長(現在顧問)、佐賀県立女性センター・アバンセ館長などを歴任。詩人、作詞家でもある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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