出版社内容情報
本書は「採用ブランディング」に注目したデザイン事例集です。
採用活動は、企業の10年後、20年後を左右するものです。それは企業が数十年後に目指すべき姿をあぶり出し、そのビジョンに共感し、実現してくれる人材と「出会う」ためのコミュニケーション活動だと言えるでしょう。
「ブランディング」と聞くと、会社のロゴや、商品のパッケージを想起する人も多いでしょう。しかし本来のブランディングとは、最終的に目に見えるビジュアルに留まらず、共感や支持を獲得するストーリー全体を指すものであり、売り手市場になりつつある現在の新卒採用活動にこそ、必要とされるものです。
本書では、Webサイト、フライヤーや冊子、動画といったあらゆるメディアを横断し、本当に会社が求める人材と「出会う」ためのクリエイティブの数々を紹介します。さらに巻頭では、ブランディング戦略の立案からコミュニケーション設計、ツールの目的設定に至るまで、採用ブランディングのプロがコツとアイデアをあますところなく紹介します。
有効な採用活動を目指す企業の人事・広報担当者、それを支援するプランナーやデザイナーの方々にお役に立てる一冊です。
目次
１ 採用ブランディングとは（今、なぜ採用ブランディングが必要なのか；採用ブランディング戦略の立案；コミュニケーションの全体設計；メディア・ツール設計；Ｗｅｂサイトの目的 ほか）
２ ケーススタディ（アステラス製薬；博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ；リクルートキャリア；中央電力；Ｒ４ ほか）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
綾瀬ちかこ
4
採用までにどう動いたらいいの？悩んだときに読むといいかもな内容です。具体的にはWeb、印刷物、説明会それぞれのアプローチの仕方が分かれていることがざっくりと説明されています。実際の企業サイトがどんな狙いで、どんな風に見せているかも画像をふんだんに使って説明されているので、人事に関わる方にはマストかも。2016/11/06
まさき｜SNS採用に強いフリーランス
1
【3つのフェーズごとのコミュニケーション】①興味喚起：メインメッセージとデザインがなにより重要となる「この会社は他と違って面白そう」「もっとこの会社について知りたい」「この会社にエントリーしたい」②動機形成：ここでのコミュニケーションが、面接でのアウトプットや、選考途中での辞退率に影響を及ぼす「この会社の魅力が理解できた」「この会社の先輩とはウマが合う」「この会社で働きたい」③不安払拭・持っている不安が解消できた「この会社の人は本音で向き合ってくれた」「この会社で働く自分の姿がイメージできた」（p.15）2018/05/03
Syuhei Sakae
0
松浦さんに勧められて。 これを読めば、RCB領域は多分イケる。2017/01/02
Akitoshi Maekawa
0
豊富な事例はもとより、how-toを具体的にステップを刻んでいるのが、担当者には非常にわかりやすいの。ブランディング＞コミュニケーション＞ツール＞web・印刷物・リアル接点という構築は、漏れなく設計するには参考になる。定量・定性の設計はもとより、各施策のbefore～afterの具体は活用すべき。2016/12/25
まうんとふじ
0
◎広告×採用の提案骨子となる考え多数。◎採用をデザイン⇒カスタマージャーニーのようにとらえる◎興味喚起（母集団形成）⇒動機形成（説明会・選考）⇒不安払拭（リテンション）◎興味喚起＝年率２０％成長企業、新入社員でも決裁権◎動機形成＝ニッチだが革新的製品保有、成果主義◎不安払拭＝財務基盤安定、有給取得高い。◎採用デザインにおいて、課題と解決策は必須。ここに整合性がなければ成り立たない。◎多数ケース紹介あり（BtoB企業の魅力伝え、内定承諾を高める、応募減少に歯止めなど）2018/11/25
