人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?―自我を形作る「意識」と「無意識」の並列システム

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  • サイズ B6判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784801911239
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0040

出版社内容情報

「記憶をすり替える」のも「頼まれた事を忘れる」のも、すべて脳が原因。あなたを操る脳のシステムを最新の「脳科学」で解き明かす。

内容説明

「自我」を守るためなら嘘もつく、無意識下の脳で働く驚異のメカニズム。神経科学×哲学×心理学、イェール・ニューヘイヴン病院神経科医が教える脳科学の最新知見。

目次

第1章 ルーク・スカイウォーカーは側頭葉に住んでいる―知覚、夢、外界の創造
第2章 ゾンビは車で通勤できるのか?―習慣、自制、人間の無意識的行為の可能性
第3章 タイガー・ウッズは頭の中でボールを打っている―運動制御、学習、メンタル・シミュレーションの力
第4章 起きていないことを思いだすことができるのか?―記憶、感情、自己中心的な脳
第5章 人はなぜ宇宙人に誘拐されるのか?―超常的な体験、物語、奇妙な信念の発達の検証
第6章 統合失調症患者にはなぜ声が聞こえるのか?―言語、幻覚、自己と非自己の識別
第7章 催眠術で人を殺させることはできるのか?―注意、影響、潜在意識への暗示の力
第8章 “もうひとりの自分”の眼鏡を共用できないのはなぜか?―人格、トラウマ、自我の防衛機制について

著者等紹介

スタンバーグ,エリエザー・J.[スタンバーグ,エリエザーJ.] [Sternberg,Eliezer J.]
イェール・ニューヘイヴン病院神経科医

水野涼[ミズノリョウ]
出版翻訳者。宮城県出身。明治学院大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

57
いやぁ〜もう最高。医学的専門用語が多いのですが、だからこその納得です。そういうことなら宇宙人に誘拐されるでしょう。幻聴の正体も理解できた。私は薄っぺらにしか自分の脳をつかっていないようです。2021/02/18

bapaksejahtera

12
書題から文化論に関する本かと誤解するが、これは全くの惹句であって、副題こそ主題というべきである。著者は臨床経験豊富な精神科医で、自我及び自己認識の成り立ちについて述べる。幻視幻聴や無意識の行動など目を引く例示とともに、後段は多重人格を取る解離性人格障害等の記述に及び、未だに学問的に定説に至らない(必ずしも記憶の重なり合いだけではない)、人格なるものの成り立ちについて、包括的な説明を加える。分離脳研究の第一人者で認知神経科学の権威ガザニガの知見も引用しており、表題以上に深く広範な内容からなる。2021/12/16

3
Kindle Unlimited 目が見えない人の見る夢はどんなものか?ゾンビは自動車を運転できるか?など、脳神経科学から説明する。オリヴァー・サックス読みたくなっちゃった。2022/08/21

yamasaki

3
脳神経学的アプローチで脳が作り出す論理やその仕組みを紹介した本。脳を意識のシステムと無意識のシステムからなる並列システムとしてとらえ、アメリカ人が宇宙人にさらわれる理由やゾンビは車通勤できるかといった問題を幅広く考察している。結構難しい話をしていると思うが、意識・無意識の並列システムという考え方の軸が一貫しているので、とても読みやすかった。2021/02/10

☆ツイテル☆

2
Kindle 通読2022/03/09

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