内容説明
ゴンゾー人類学者による、ビートニク小説のようにも読める民族誌的試論集。ベンヤミンが没した町ポルトボウについてのエッセイにはじまり、コロンビアの農民詩、悪魔との契約、“海”が消えていったいきさつ、シャーマンの身体の特質、宗教や道徳上の侵犯、ニューヨーク市警察の暴力、“花”と“暴力”との関係、について刺激的に語る。
目次
第1章 ヴァルター・ベンヤミンの墓標―非宗教的な啓示
第2章 アメリカの構築
第3章 太陽は求めず与える
第4章 浜辺(ファンタジー)
第5章 直感性と信仰と懐疑―もうひとつの呪術論
第6章 侵犯
第7章 NYPDブルース
第8章 花言葉
著者等紹介
タウシグ,マイケル[タウシグ,マイケル] [Taussig,Michael]
1940年、オーストラリアのシドニーに生まれる。南米のコロンビアやベネズエラのアマゾン地域を専門とする文化人類学者。現在、コロンビア大学教授
金子遊[カネコユウ]
1974年、埼玉県に生まれる。映像作家、批評家、民族誌学者。現在、慶應義塾大学環境情報学部ほか非常勤講師。「弧状の島々 ソクーロフとネフスキー」で三田文学新人賞(評論部門)受賞
井上里[イノウエサト]
1986年、宮崎県に生まれる。早稲田大学第一文学部総合人文学科卒業。現在、法政大学社会学部非常勤講師。専攻、アメリカ文学
水野友美子[ミズノユミコ]
1983年、富山県に生まれる。ロンドン大学ゴールスミス・カレッジ・メディア&コミュニケーション学部修士課程、一橋大学大学院総合社会科学専攻人間行動研究科修士課程修了。専攻、アートの人類学・映画学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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