歴史新書
猫の日本史―猫と日本人がつむいだ千三百年の物語

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  • サイズ 新書判/ページ数 287p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784800311306
  • NDC分類 210.1
  • Cコード C0221

出版社内容情報

日本史に登場する猫たちを取り上げ、時代ごとに変わっていった日本人と猫とのかかわりを探る。

内容説明

古代から日本人とともに暮らしてきた猫たち。その存在は、古代の天皇から禅僧、武士、江戸の庶民に至るまで多くの人びとに愛されてきた。残された数少ない記録から、猫の暮らしや、猫を中心とする人びとの交流などを丹念に描き出し、一千年以上におよぶ猫と日本人のかかわりをたどる。

目次

第1章 雅やかな平安の世に登場した唐猫(父帝から賜った黒猫―宇多天皇の猫日記;大和にはあらぬ唐猫―花山天皇と昌子内親王;内裏で猫の誕生を寿ぐ―一条天皇の「猫の産養」 ほか)
第2章 中世・戦乱の時代と猫たち(猫の行方を案じて般若心経―猫公家・西洞院時慶;戒名をつけられた猫―英俊『多聞院日記』の世界;身代わりの虎毛の猫―太閤秀吉の愛猫失踪騒動 ほか)
第3章 太平の世を満喫した江戸の猫たち(「逸物」の猫―鼠捕り名人の奥義とは;赤雑毛男猫「仁助」―曲亭馬琴、最後の飼い猫;猫になった歌舞伎役者―国芳と京山『朧月猫の草紙』 ほか)

著者等紹介

桐野作人[キリノサクジン]
1954年生まれ。歴史作家、武蔵野大学政治経済研究所客員研究員。専門は織豊時代と薩摩の歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

263
うーん、びみょ。平安から戦国、江戸時代までの日本で、主に文献を参考にしながら猫がそれぞれの時代の人々とどのようなかかわりを持ってきたのかを探る一冊なのだが、いかんせん付随する周辺情報が細かすぎて、読んでいてちょっとしんどい。古文も参照しているのだが、キチンと現代語訳を対応してくれない不親切な部分も。歴史好きが読んだら満足するだろうが、猫が好きだからと言って読んでも楽しめるとは限らない。なお、2章以外はライターが書いている模様。2018/01/08

saga

32
「日本史の中の猫」という印象が残った読後感。それほど各時代の人物・出来事の記述が多く、ネコに焦点が合っていない感じだ。2017/05/09

くさてる

28
古代から明治にいたる日本の文献や絵画に登場する猫の姿を時代を追って解説した内容。猫という存在が日本でどのように扱われていったかが分かりやすく語られます。基本的にどの時代でも猫にメロメロなひとはいるけれど、猫の扱いはさまざま。しかし、猫という生き物自体はなにもかわらず日本に生きていたということが分かります。濃い内容ですが猫好き歴史好きにおすすめ。2017/08/13

宇宙猫

17
★★★★★ 有名な話はもちろん、細々とした資料から昔の猫の扱われ方が分かって面白い。江戸時代には猫の薬まであったなんて思ってもみなかった。ネズミの被害が大きかったから、今より重要な存在だったのかもね。2019/01/02

冬見

16
数年前に買って途中で栞を挟んだまま本棚の奥で眠っていたのを昨日発見し、最初から読み直した。あくまで「現実世界の日常」のなかの猫に焦点を当て続けていたあたりが好ましい。近世なんて特に妖怪ブームで化け猫パラダイスだったから他にもネタはあったろうに。フィクションを取り上げているパートもあるが、あくまでそこから「その時代を生きた猫と当時を生きた人々の猫への視線」を主に抽出し、追い続けたあたりに一貫性があって好き。史料も豊富で参考文献リストもかなりしっかりしており嬉しい。良書。2021/02/06

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