映画なしでは生きられない

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800309167
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

好きだと言いたい!トム・クルーズ/つらいから、眠るの―ホンサンス/少女の人殺し『小さな悪の華』『乙女の祈り』『アリス・スウィート・アリス』『トランス/愛の晩餐』/あなたのことをわかってあげられるのはわたしだけだし、わたしを理解してくれるのは、この世にあなたしかいない『眠り姫』『今日もまたかくてありなん』/生きていたくない人へ『ゼロ・グラビティ』『バードマンあるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』『フィルス』/ほか、全23章。『映画系女子がゆく!』著者による最新映画評論集。

目次

こんなババアになりたい!―『マッドマックス怒りのデス・ロード』
文化系女子はなぜサブカル有名人の彼女になりたがるのか―『全身小説家』『ストーリーテリング』『ラブレター』
私たちの将来が明るいなんて、あの映画は嘘だった―『ロミーとミッシェルの場合』『スケルトン・ツインズ幸せな人生のはじめ方』
王子様に救われたいし、救いたい!―『マッスルモンク』『名探偵ゴッド・アイ』
女にもわかる武士道‐市川雷蔵と女の親和性―三隅研次の“剣三部作”
失恋の泥沼で―『アデル、ブルーは熱い色』『傷ついた男』『ベルフラワー』
憧れの女子寮生活(殺人鬼込み)―『暗闇にベルが鳴る』『象牙色のアイドル』『サスペリア』
巨匠でいいのか!?ビリー・ワイルダーのいびつなセックス観―『アパートの鍵貸します』『昼下がりの情事』『お熱い夜をあなたに』『ねえ!キスしてよ』
もし世界が終わるなら―『世界の終り』『エンド・オブ・ザ・ワールド』『ワールズ・エンド酔っぱらいが世界を救う!』
スピルバーグのディスコミュニケーションと、嫌がらせの世界。そして、トム・クルーズ―『未知との遭遇』『プライベート・ライアン』『シンドラーのリスト』『ミュンヘン』『ブリッジ・オブ・スパイ』『マイノリティ・リポート』ほか〔ほか〕

著者等紹介

真魚八重子[マナヤエコ]
愛知県生まれ。映写技師や派遣社員を経て、現在は映画著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

16
2個目の「文化系女子はなぜサブカル有名人の彼女になりたがるかのか」これ、どストライクな題材だよ。映画と無関係な実例をあげているのは岡田斗司夫とアラーキーについてだけだが。2016/08/05

踊る猫

9
読み終えて改めて本書の題名について考えてしまった。この本を書かせる理由は(真魚氏は恐らく立腹されるだろうが)氏が趣味や嗜好として映画を観るのではなく、「お勉強」としてでもなければトレンドについて行くためでもなく、まさに生き長らえるために(延命治療のために?)なのではないかと思ったのだ。そのストイックな姿勢は誠実そのものであり、悪く言えば痛々しい。その不器用さにおいて氏は信頼出来るのではないか。心のない賛辞や理屈を並べない熱いハートの持ち主として……幅広いジャンルをフォローされていながらイヤミはなく読ませる2017/02/13

vaudou

9
畑の違った映画雑誌で連載を掛け持つ、著者ならではの広範な映画知識。その上で文章に熱が加えられるのは、大胆にも個人的な映画の好みが込められているからか。この評論集はちょっと変わっている。一貫したテーマは決めずに書かれたという評論は、監督や女性の目線も交わるが、なによりも劇中に生きる個人を凝視するのだ。誰よりも映画に近く、誰よりも細心に。そこに生きる苦悩に耳を傾け、喜びさえも共にする近さに胸打たれた。2016/05/10

nizimasu

7
前著の「映画系女子がゆく」は珍しく人に勧めまくってしまったほど。その女性発の目線の中でも文科系といわれる女子の生態にはとことん霊性かつ共感をもって描くことにとてもひかれたからだった。この新作でも「文科系女子はなぜサブカル有名人の彼女になりたがるのか」というタイトルにあるように同種の女子の共感を批評もあったりする一方で、圧倒的にスピルバーグやトムクルーズへの賛辞を惜しまないあたりの評価のしかたもフェアでますます彼女の引き出しの多さにすっかりのめり込んでしまった。今回は特にご酢への共感の原稿は最高だったなあ。2016/08/09

法水

6
ほぼ書き下ろしで書かれた映画評論集。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に始まり、ジョニー・トー&アンディ・ラウ、三隅研次&市川雷蔵、ワイルダー、スピルバーグ、トム・クルーズ、ホン・サンス、成瀬巳喜男、ウェス・アンダーソン、ファスビンダーなどの監督・俳優論、失恋や女子寮、世界の終わり、ゴス、少女の人殺しなどテーマに沿った作品論と扱われている作品は多種多様。全篇を通して映画ならではの表現方法について言及され、映画の持つ力を感じるとともに「映画なしでは生きられない」というのは誇張でも何でもないのだと実感。2016/04/14

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