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万引き家族

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  • サイズ B6判/ページ数 276p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784800284075
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第41回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞をはじめ6冠を獲得した、 『三度目の殺人』の是枝裕和監督が最新作「万引き家族」を自ら小説化。 是枝監督が小説で描き出す、「家族の絆」とは―――。 「彼らが盗んだものは、絆でした」 とある住宅街。柴田治と息子の祥太は、スーパーや駄菓子店で日々万引きをして生計をたてていた。 ある日、治はじゅりという少女が家から閉め出されているのを見かねて連れて帰ってくる。 驚く妻の信代だったが、少女の家庭事情を案じ、 一緒に「家族」として暮らすことに。 年金で細々と生きる祖母の初枝、JK見学店で働く信代の妹・亜紀。 6人家族として幸せに暮らしていた。 しかし、ある出来事を境に、彼らの抱える 「秘密」が明らかになっていく―――。

内容説明

「犯罪」でしかつながれなかった―。万引き・年金不正受給・虐待…。是枝監督が自ら描く、映画ではかなり尽くせなかった「家族」の在り方。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だんぼ

317
あったかいコーヒーだったよ かんはおいたよ いのったよ2023/06/09

文庫フリーク@灯れ松明の火

307
【どうしてどうして僕たちは 出逢ってしまったのだろう 壊れるほど抱きしめた】万引き・窃盗・年金不正受給。決して許されない犯罪行為で貧しい生活を成り立たせる疑似家族。信代の独白「私達がいったい誰を捨てたというのだ。息子夫婦に捨てられた初枝と同居し、居場所を失った亜季を居候させ、放っておいたら死んでいたかもしれない翔太とりんを保護した。それがもし罪に問われるならば、彼らを捨てた人々はもっと重い罪に問われるべきじゃないか」【引き返してみるわ ひとつ前のカーブまで いつか海におりた あの波打ち際に笑顔の→続】2018/08/07

ウッディ

294
血は繋がっていても心が離れた家族と、他人であっても心で繋がっている家族は、どちらが暖かいのだろう‥そんな事を考えながらの読書でした。本当の家族を捨てて集まり、都会のビルの合間の一軒家に暮らす6人。「店の物はまだ誰のものでもないから、盗んで良いんだ」と万引きを教える父がいても、そこには、家族としての温もりが確かにあった。法律では許されなくても、彼らは酷い人間から祥太やリンを救い、居場所を与えたのだと思う。ラストの治の「父ちゃん、おじさんに戻るよ」でホロリときた。映画も観てみます。2019/08/31

ケンイチミズバ

271
るりちゃんを迎えに来たのは天国のおばあちゃんだったのだろうか、だとするとあまりに悲しい。興味本位の目で見れば極悪人のようにも見えただろう。事件報道やワイドショーでも世の中の反応とは大体そんなもんだ。社会の救いが及ばない彼らがなんとか生きて行ける場所だった。楽しい微笑ましい幸せな時によぎった思い、いつまでもは続かない、いつか終わりが来る不安を私も同じように感じた。利己的な正義感や道徳では割り切れない。誰もわかってはくれない。刑事の言葉に抗うのをやめてしまった信代の気持ちに胸がつまる。翔太の心の葛藤も痛い。2018/06/07

いつでも母さん

221
映画は観ていない。読み始めて、ここの誰もがイヤだった。(凛に罪はない)けれど、どんどんこの家族に感情移入してしまい「じゃあ、どうすればよかったのよー!」世の中とか、どこかの誰かに向かって気持ちは叫んでいた。勿論万引きで暮らし続けることなどダメだし無理だし、こんな家族は有りえないでしょう。でも、間違いなく家族だったよね。じゃあ家族って何?親子って何?考えさせられる問題作だ。ラストのじゅりの姿が痛々しいが、映画のラストはどうなってるのだろうって、気になって仕方がない。2018/06/22

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