出版社内容情報
本書は日本の教育学という学問的ディシプリンに対し、伝記的データを用いたプロソポグラフィの手法によってその全体像の解明を試みるものである。戦前期の中等教員養成を支え、戦後日本の教育学者の多くを輩出し、教育学というディシプリンの再生産に大きな役割を果たしてきた各機関に勤務した教育学者たちは、いったいどのような人々だったのだろうか。19世紀末から20世紀後半にかけて活躍した教育学者たちの属性や機関ごとの特徴から、これまで「タブー視」されてきた日本の教育学の全体像を問い直す。
内容説明
本書は日本の教育学という学問的ディシプリンに対し、伝記的データを用いた歴史学研究法であるプロソポグラフィの手法によってその全体像の解明を試みるものである。戦前期の中等教員養成を支え、戦後日本の教育学者の多くを輩出し、教育学というディシプリンの再生産に大きな役割を果たしてきた各機関に勤務した教育学者たちは、いったいどのような人々だったのだろうか。19世紀末から20世紀後半にかけて活躍した教育学者たちの属性や機関ごとの特徴から、日本の教育学の全体像を問い直す。
目次
本研究の課題と研究方法
先行研究とその限界
各機関において教育学の教授・研究に携わった者とその専門性
教育学者の修学履歴
教育学者の着任前職業履歴
教育学者の離任後職業履歴
教育学者の留学経験
教育学者の博士号取得
教育学者のジェンダー
教育学者の伝記的記録
日本におけるアカデミズム教育学の発展史を振り返って
著者等紹介
鈴木篤[スズキアツシ]
九州大学大学院人間環境学研究院准教授(教育動態論)。博士(教育学)(広島大学)。大阪大学人間科学部卒業、広島大学大学院教育学研究科修了。兵庫教育大学教員養成スタンダード開発室、大分大学教育福祉科学部・教育学部での勤務を経て現職。ドイツ教育学、S.ベルンフェルトやN.ルーマンの理論を基盤に、学校教育や教育実践、教育学史の研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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