若者言葉の研究―SNS時代の言語変化

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若者言葉の研究―SNS時代の言語変化

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  • サイズ 46判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784798503240
  • NDC分類 814.9
  • Cコード C0081

出版社内容情報

生きている言語は常に変化し続けています。現代日本語も「生きている言語」であり、「変化」を続けていると考えられます。では、この「変化」とは何でしょうか。これまで現代日本語の若者言葉に見られる現象は「乱れている」と言われてきました。文化庁の「国語に関する世論調査(平成19年)」でも、「今の国語は乱れていると思うか」という問いに対し、「乱れていると思う」という回答は79.5%に上りました。

しかし、本当に若者言葉は「乱れ」ているのでしょうか。もしそうだとしたら、どのように「乱れ」ているのでしょうか。言葉を扱う学問である言語学の先行研究を見ると、現代日本語の若者言葉は語彙など部分的な研究はあっても、流行語や俗語として考察されたものが多く、「言語変化」という枠組みでは研究されていませんでした。

そこで、1990年代後半から2000年代の若者言葉について、従来のルールでは説明がつかない斬新な用例を取り上げ、言語学的な分析を行いました。また、2010年代の若者言葉も収集・分析することで、どのように変化が進んでいったのか、その変遷についても社会言語学的視点を中心に、現代日本語における語彙・意味・文法・用法の「変化」について考察しました。様々な新しい用法や語彙を収集し、分析を進めていくうちに、若者言葉には言葉遊び・隠語としての機能のほかに、ある一定のルールが存在することが分かってきました。

日本語は変化し続けており、今後も変わり続けるでしょう。その中でも、若者言葉がどのような要因によって、どのように作られ、どの程度残るのかは分かりません。しかし、新造語はランダムに作られているようでいて、その実、ある法則に則っています。今後の若者言葉も、これまでと同様に新しい語彙が生まれ、その新しい語彙や用法は一定のルールに沿ったものとなるでしょう。

エネルギー溢れる若者たちが、言語変化の最先端で生み出し続ける「若者言葉」の世界を、言語学の窓から覗いてみませんか。

内容説明

「激おこぷんぷん丸」の言語学。常に生まれ、変化し、そして消えていく若者言葉。社会言語学の知見と豊富な実例から、そのルールと体系を分析する。

目次

第1章 なぜ若者言葉の研究が必要か
第2章 若者言葉の動詞化「―る」―告る・パニクる・きょどってる
第3章 若者言葉の新しい形容詞―普通に・微妙・すごい
第4章 若者言葉に見られる程度の副詞―激ウマ・ややウケ・サクッと
第5章 若者言葉の名詞化「―さ」―大事さ・そっくりさ・元気さ
第6章 ぼかし言葉は責任回避?―とか・っていうか・みたいな
第7章 進化し続ける若者言葉
補遺 若者言葉の文法化

著者等紹介

堀尾佳以[ホリオケイ]
九州大学大学院芸術工学府にて博士号取得(芸術工学博士)。北見工業大学国際交流センターを経て、宇都宮大学工学部留学生担当専任講師。専門、日本語学・異文化コミュニケーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

36
ポップな装丁と裏腹にしっかりした学術論文だった。「美人さ」「やんちゃさ」は新しい言葉だったのか。日本語の乱れ、と言われがちだが話者が集団である以上それはもはや現象であり、「乱れ方」にも当然規則性はある。何が新しくて何が変わったのかを知るには既存の情報をしっかり体系立てて押さえておかないといけないなと改めて認識した。2023/03/13

山口透析鉄

29
これも市の図書館本でたまたま見つけ、平野卿子氏の本と併せて借りました。大学出版会の本ですので、内容がかなり本格的かつ専門的でした。 いわゆる若者言葉、豊富な事例とともに、どういう経緯で発生して定着するのか?著者の博士論文をもとにまとめた本で、それなりに興味深かったですが、まだ一般向けの読みもの、というほどではなかったでしょう。 研究をさらに進展させ、分かりやすくて興味深い本を著して欲しいものです。2024/01/07

Go Extreme

3
若者言葉研究の学問的域とその方法 なぜ若者言葉の研究が必要か: 変化を捉える 自然談話の文字化 若者言葉と言語変化の定義 若者言葉の動詞化「―る」―告る・パニクる・きょどってる: 若者言葉の新しい形容詞―普通に・微妙・すごい 若者言葉に見られる程度の副詞―激ウマ・ややウケ・サクッと 若者言葉の名詞化「―さ」―大事さ・そっくりさ・元気さ ぼかし言葉は責任回避?―とか・っていうか・みたいな アクセント・イントネーション 形態的レベル 進化し続ける若者言葉 若者言葉の普遍性 補遺 若者言葉の文法化2022/05/25

ish_774

1
1990年〜2000年代の若者言葉研究と、2010年代の研究の二部構成。2010年代のは最近の言葉だと感じるが、「〇〇さ(非形容詞)」に関しては普及しすぎて若者言葉と認識してないかもな。全体感として制約が緩くなる方向に進むのかな。最近の言葉は遊びの要素や古めかしさといった言語拡張の自然さよりも面白さに焦点があるように感じた。2022/10/29

n-shun1

1
博士論文の書籍化本。 第6章まではほとんど違和感を持たなかった。第7章「進化し続ける若者言葉」の例はまだ自分の中で受容できていないことを実感した。 「わかりみ」に代表される「〇〇み」 「それな」←福岡女子の「あーね」と同様のいらだち度。どちらも同輩or目下のものに使うものか。 これからも新しい言葉が出てきて,個人的には面白がっていると思う。方言の取り入れは繰り返されている気がする。2022/10/03

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