内容説明
解釈上の論争を惹起してきた『分析論後書』について、原典から既存の解釈案まで緻密に読解・検討し、その整合的な解釈の道筋を示すことによって、アリストテレスの知識概念を明らかにする。
目次
序論
第1部 アリストテレスの方法論(『分析論』における「分析」の意味)
第2部 アリストテレスの論証理論(必然性・自体性・普遍性―『後書』第1巻第4章‐第6章;基礎措定と定義;類と自体的属性)
第3部 アリストテレスの探究論(「名目的定義」の問題;『後書』における「意味表示」と「ある」の問題;アリストテレスの探究プログラム)
第4部 論証と探究の背景にあるもの(意味と思考;第一原理の布置―経験と知性;『後書』は誰が読むべき著作か)
結論
著者等紹介
酒井健太朗[サカイケンタロウ]
1987年長崎県生まれ。2010年宮崎大学教育文化学部地域文化課程卒業。2017年九州大学大学院人文科学府人文基礎専攻博士後期課程単位修得退学。博士(文学、九州大学)。九州大学大学院人文科学研究院助教を経て、現在、環太平洋大学次世代教育学部専任講師。専門は古代ギリシア哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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