内容説明
1960年代にデビュー。第二波女性解放運動の恩恵もあり第三作目の『碾臼』で一躍有名になったドラブルは、フェミニズム作家として広く知られるようになった。60年代、70年代、そして現在と変化し続けるその作品を分析する。2011年9月に行われたドラブルと筆者の対談も収録。
目次
序章 作家マーガレット・ドラブル、及び、本書の背景
第1章 作品の背景
第2章 『夏の鳥かご』(A Summer Bird‐Cage,1963)―一九六〇年代を生きるイギリス女性達の社会的困難
第3章 『碾臼』(The Millstone,1965)における愛の不能
第4章 『滝』(The Waterfall,1969)における両義性と語りの変化
第5章 『針の眼』(The Needle’s Eye,1972)における社会性
第6章 『ペッパード・モス』(The Peppered Moth,2000)における家族の肖像とフィクション性の効果
第7章 『七人姉妹』(The Seven Sisters,2002)に見る創作上の技法―語りと作品展開
第8章 マーガレット・ドラブルとの対談
終章 先行研究と現在のドラブル文学
著者等紹介
永松美保[ナガマツミホ]
九州女子大学講師、准教授を経て、九州共立大学教授。文学修士、博士(学術)。専門領域:現代イギリス小説、イギリス文化研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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