内容説明
地方に暮らす人々の生活に分け入ることで初めて理解できることがある―地方はしぶとく生き残る!地方の現実と可能性を問う書。
目次
巻頭論文 人口減少時代の地域社会モデルの構築を目指して―「地方創生」への疑念
第1部 地域と家族の暮らし(都市・農村の良いところ・悪いところ―過疎農山村研究の2つの課題;農業と環境―環境論としての生活農業論の可能性;新しい地域社会調査の可能性;結婚・家族から見た現代農村;生活構造論的視点から現代トルコ農村を読み直す―T型集落点検のトルコ社会への応用可能性を探る)
第2部 地域課題と課題解決実践―多様な生活課題と地域の持つ可能性(過疎山村における交通問題―大分県日田市中津江村の事例から;人口減少社会における社会的支援と地域福祉活動―山口県内の「見守り活動」の実態から;地域社会と生活困窮者支援―北九州市での若年生活困窮者への伴走型就労・社会参加支援事業を事例として;地域の生活からスポーツを考える;現代日本の森林問題における木育の意義―森林化社会に向けた都市住民活動の分析視角から)
第3部 特論:これからの研究課題―過去の農村研究成果から(鈴木榮太郎の社会学と時間的視点―農村社会学の射程;山の神と祖霊―中国と日本の水と山の事例から)
著者等紹介
徳野貞雄[トクノサダオ]
1949年、大阪府貝塚市生まれ。1972年、山口大学文理学部を卒業。山一證券や北九州保育専門学校での勤務ののち、九州大学大学院文学研究科に入学。後期博士課程在学中には福岡県農協中央会の嘱託職員を務め、研究と現場の二足の草鞋を履く。1987年同大学院博士課程を修了。その後、山口大学人文学部助手、広島県立大学(現・県立広島大学)経営学部助教授、熊本大学文学部助教授を経て、熊本大学文学部教授(2015年3月31日をもって定年退職)。博士(学術)
牧野厚史[マキノアツシ]
熊本大学文学部教授
松本貴文[マツモトタカフミ]
下関市立大学経済学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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