内容説明
歌枕から風景描写へ。近代文学の表現方法にどんな変化が起きたのか。此岸と彼岸、生と死、そして聖と俗を「つなぎ」「隔てる」場としての橋を通して分析する。第5回九州大学出版会・学術図書刊行助成対象作。
目次
序章 時代と場所を超えて
1章 「かけはしの記」に見られる子規の理由なき反抗
2章 鏡花の境界性と民俗受容
3章 「破壊」の風景描写に潜在している隠喩
4章 「川」に見られる假橋と「神秘感」の一考察
5章 橋の視点から見た「斜陽」の恋と革命
6章 三島の「橋づくし」と近代
7章 「泥の河」における“橋”と“舟”の対立
8章 近代文学に見られる隅田川の空間変容
終章 近代文学における“橋”の記号的伝達性に関して
著者等紹介
ストラック,ダニエル[ストラック,ダニエル] [Strack,Daniel C.]
1967年生まれ。米国出身。博士(比較社会文化)。九州大学大学院比較社会文化学府日本社会文化専攻。現在、北九州市立大学外国語学部英米学科准教授(日英翻訳担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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