呂太后期の権力構造 - 前漢初期「諸呂の乱」を手がかりに

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呂太后期の権力構造 - 前漢初期「諸呂の乱」を手がかりに

  • 郭茵
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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798501239
  • NDC分類 222.042
  • Cコード C3022

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐藤丈宗

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劉邦期と呂太后期の権力構造に一貫性を見出だして再評価しようという問題提起は大いに首肯できる。自明の理として深められることがなかった呂太后の権力掌握の過程を軍権に着目して論じ、文帝期の政治状況を「諸呂の乱」の影響と結びつける視点は、皇統の変化による前漢王朝の変質を補強するものであり示唆に富む。史料の制約から間接的な推論から強引に論証を進めている部分もあるが、上述の通り前漢初期の政治史に多くの問題提起をしている点はよい。今後、更なる研究が期待される。2016/05/21

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