感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山がち
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コミュニケーションに関しての論集であるが、コミュニケーションというのが単純な意思伝達にとどまらず、多様な形態として現れてくるというのは感じた。同一の問題を言語学的観点と哲学的観点から見ていったというのは、単純に両者の違いを楽しめるだけではなく、その一方で自分の専門と引き寄せた時に何ができるのかということも問われているような気がする。青木先生の論稿では、配慮表現の変化を通して、配慮表現が歴史上一貫した方法を取るわけではないことが明らかにされている。単に面白いだけでなく、この研究の研究史的位置づけも気になる。2013/09/29