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同伴避難―家族だから、ずっといっしょに…

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784798410937
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0072

内容説明

東日本大震災、被災したのは、人間だけではありません。ペットを置き去りにしない、見捨てない、被災者たちの深い愛情と強い責任感、それを支えた避難所と動物愛護ボランティア。家族の笑顔とペットたちの甘えた表情がたまらない。

目次

新潟市体育館(「普通に生活してたら、こんな風にれおを傷つけることもなかったのに…」;「いつも無邪気なミントに『父ちゃん頑張れよ!』って言われてる気がする」;「どんなことをしてでも、ぼくが生きなければ、チッチは生きられない」;「5頭の犬をかかえてどこへ逃げればいいのか路頭に迷っていた時…」;「夫が『俺が行く!』って言って、迎えに行ってくれたんです」)
三条市体育文化センター(「クンクンを見殺しにするわけにはいかない。私は歩いてでも迎えに帰る」;「ゴンタは俺の孫みたいなもんだから、いっしょにいてやるのは当たり前」)
老人憩いの家「夕映荘」(長岡市)(「私の気持ちをわかって『大丈夫だよ』って励ましてくれてる気がして…」;「避難所に入れなかったとしても、一緒に車の中で寝ればいいと思ってた」)
新潟西総合スポーツセンター(「この子たち3匹かかえてるから、なんとか仕事を探して頑張りたい―」)

著者等紹介

児玉小枝[コダマサエ]
1970年、広島県生まれ。フォトエッセイスト、どうぶつ福祉ネットワーク代表。言葉を持たないどうぶつたちの代弁者としてメッセージを発信することをライフワークにしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

21
3.11、原発事故で避難を余儀なくされた人のうち、児玉さんはペットと一緒に避難所に入れた人たちに焦点を当て、声と写真を集めた。一方では悲惨な写真もたくさん公開された時期だったことを思い返せば、児玉さんの意図はわかりやすい。緊急避難を呼びかけたとき行政は、避難所ではペット禁止だから、また集団避難のバスに動物は乗せられないから、放してこいと指示し、住民もまたすぐに戻れると思っていたためにたくさんのペットが餓死や衰弱死した。災害の際は、なにがあっても一緒に猫たちと行動しようと固く決意したことを改めて思い出した。2021/03/26

宇宙猫

19
★★★★ 原発事故で新潟県にペットと避難した人達に取材。一緒に連れて行くことができず、後から迎えに行った人たちも。多くの動物の犠牲があってペットの同伴避難の取り組みが進んできたけど、痛ましい事実は忘れて欲しくない。自分はちゃんと守ってあげられるのか考えさせられる。2023/12/08

ピンクピンクピンク

4
図書館の特集本から。明日は我が身という気持ちで読みました。まず本書で助かることのできたペット、本当に良かったと思います。人名優先、頭じゃ理解できるけれど、心で納得は絶対にできないし、受け入れられないよなあ…。3代15年くらい犬を飼っているけど、それはもう家族だもの。これを期にたくさん備えたいです。2016/06/13

雪町

2
東日本大震災時、福島第一原発の避難対象区域からペットと共に避難した家族達の話。辛い状況の中にも希望を感じる本だった。ペット同伴の難しさと、以前の震災の経験から同伴避難を積極的に受け入れる新潟の取り組みには考えさせられた。2014/09/09

タカラ~ム

2
福島第一原発20キロ圏内からペットを連れて避難した家族の物語。愛する家族であるペットを置き去りにするにしのびなく、無理を承知で連れ出したペットは避難所で拒否され、飼い主は苦労する。そんな彼らを快く受け入れてくれたのが新潟県内に設置された避難所。中越地震などの経験からペット連れでの避難を想定していた新潟県の対応がすばらしい。こうした経験則を有する自治体の知恵から他の自治体はなぜ学んでこれなかったのかと悔しさを感じてしまう。これを機会に全国の自治体がペットを連れた避難の必要性を認識してほしい。2011/10/24

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