内容説明
2011年3月11日、あの出来事は起こりました。時がたち、復興へと向かう今でも、人々の心は傷つき、やり場のない怒りが燃えさかっているかもしれません。本書は、そういう人たちの心を癒し、元気づけるために書かれました。
目次
第1章 どう見るかで出来事の意味は変わる(日本人を助けたい;変わってしまった東京;なぜ日本が?なぜわたしが? ほか)
第2章 罪悪感を手放し、癒されるためのノウハウ(罪悪感は答えにならない;責めるのをやめる;自然の秩序に返る ほか)
第3章 恐れを乗り越え、世界の教師としての日本人へ(受け取るという学び;震災の意味;新たな謙虚さ ほか)
著者等紹介
コーエン,アラン[コーエン,アラン][Cohen,Alan]
アメリカ生まれ。ハワイ在住のベストセラー作家、セミナーリーダー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なつ
8
『「謙譲の祈り」神よ、わたしに変えることができないことは穏やかに受け入れられるように、わたしに変えられるものは変える勇気を、そしてどうか、その二つの違いを知る知恵をお授けください』『罪悪感は誰の助けにもならない。誰かが苦しんでいるのにあなたがそうでないからといって罪悪感を持っても誰のためにもならない』『僕たちが自然と調和して生きるとき必要なものは用意される。しかし逆らうときには健全な状態に戻るようにというシグナルや導きを受け取るだろう』 今年もあと少しで終わる。そしてまたやってくる。1.17と3.11が。2017/11/11
Tomoaki Kudomi
0
物事の解釈は自由だ。物事を悪い方向に考えて行ったらすべてが悪く進んでしまう。だったら物事を良い方向に考えよう。そうしたらすべてが良い方向に進む。という、ポジティブ思想の本。震災を経験した私にとっては、当時の情景を思い出させるものとなった。実際、震災を通して経験したことは、生きる上で必要なものなど多くないということ。電気がなくても、必要最低限の水と食料があれば生きていける。古代の人々はそのような状況で生きてきたのだから。必要なものは何かを考え直す必要がある。ただ、日本人は自立を重んじるという部分は疑問。2013/07/18
Kaz
0
印税全額義捐金の本。何事も前向きにとらえていこう!という、ポジティブさに共感。また、震災とは直接関係の無かった自分が、震災とどう向き合っていくべきかという自問の一助ともなった。英訳の文に慣れていないので、少々回りくどさを感じてしまった。2011/11/10