内容説明
阪神・淡路、四川、スマトラ沖、チリ、ニュージーランド、そして2011年の東北地方太平洋沖地震と、巨大地震はなぜこれほどまでに世界中のさまざまな場所で起こるのでしょうか?本書は記憶に新しい東日本大震災をふまえ、地震が起きる原因から誘発の可能性、津波や液状化、そして防災や緊急避難の心得まで、気になるテーマを疑問形式でお答えします。
目次
第1章 東北地方太平洋沖地震はなぜ起きた?
第2章 地震はなぜ起きるのか?
第3章 地震は予知できる?
第4章 地震情報や津波警報はどこまで信頼できる?
第5章 これからどんな地震がくる?
第6章 地震はコントロールできる?
第7章 首都圏(大都市圏)大地震は本当にくる?
第8章 大地震にどう備えればいい?
著者等紹介
島村英紀[シマムラヒデキ]
地球物理学者。武蔵野学院大学特任教授。前国立極地研究所長。文藝家協会会員。ポーランド科学アカデミー終身会員。著書は、産経児童出版文化賞受賞『地震と火山の島国―極北アイスランドで考えたこと』(岩波書店)、日本科学読物賞受賞『地震をさぐる(国土社)』、講談社出版文化賞受賞『地球の腹と胸の内―地震研究の最前線と冒険譚』(情報センター出版局)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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naoto
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地震についてというより、地球内部の話関連本として読んだ。地中のことって未解明なことがいっぱいなんだなぁ。大地震は怖いけど、まぁ恐れていてもしょうがない。著者は行政にかなり不満らしいけど、自分はわからないことが多い中、よくやってると思うよ。不満なら、選挙で変えていく気概を持たないとね。有権者なんだから。2016/01/26
白詰草
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トピックが面白いものが多く、勉強になります。特に地震予知の部分は「同じ高さから2つのコップを落としても、その割れ方は予測できない。地震の予測も同じだ。」と面白いです。しかし、ほとんどのページで気象庁に対する憎しみが伺える文章が書かれています。大半はその通りだと思いましたが、特に津波警報や地震速報に関しては「行き過ぎた批判」な気がしました。批判だけしていて、どうすれば改善されるのかという対案が示されていないので、「もういいよ・・・」と少し不快になります。2013/04/13
やふはふ
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全体的に読みやすい文章ではあるが、著者の背景がにじみ出ている文章が目に付く。少々過激かも。そういう部分を上手く取捨選択すれば、一度目を通しておいても損は無い内容。「記録のある津波の中で、東日本大震災が一番被害者が多いものになったのは、津波警報に慣れ過ぎたから」と言うのは同意見でした。あとは、阪神淡路の時のさんちかはキレイに残っていると言うのにビックリしたり。2013/02/25
三上みかん
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地震について 質問形式でわかりやすかったです2011/08/12
raimu
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地震前に出版された「日本人が知りたい地震の疑問66」の内容に今回の東北地方太平洋沖地震について少し加えられていた。