ソフトバンク新書<br> 災害ボランティアの心構え

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ソフトバンク新書
災害ボランティアの心構え

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  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784797365634
  • NDC分類 369.3
  • Cコード C0295

内容説明

2011年3月11日に発生した東日本大震災は被害が広範囲にわたっており、復興・復旧に向けてボランティアにかかる期待も大きい。被災地ではさまざまなニーズがあり、それに応えられるのは、多様性を持ったボランティアしかいないのだ。ボランティアはどのように被災者と向き合っていけばよいのか―世界各地で災害からの復興に携わってきたベテラン・ボランティアが、ボランティア活動の本質を説き明かす。

目次

第1章 東日本大震災の現場へ(初動;被災地に近づき、声を拾う ほか)
第2章 ボランティアの本質(ボランティアは押しかけていい;KOBEで混乱は起きなかった ほか)
第3章 「何でもありや!」のボランティア論(国がつくった「お作法集」;マニュアル化が、考えないボランティアを生む ほか)
第4章 震災をいかに乗り越えるか(必要なかったボランティアコーディネーター;被災者の仕事をつくる ほか)
第5章 海外災害救援で学んだこと(あの日のこと;NGOにかかわるようになった理由 ほか)

著者等紹介

村井雅清[ムライマサキヨ]
被災地NGO恊働センター代表。CODE海外災害援助市民センター事務局長。神戸学院大学客員教授。阪神淡路大震災後から神戸を拠点に災害ボランティアの活動を行っている。海外では、アフガニスタン、イラン地震やスマトラ沖地震、パキスタン北部地震、ハイチ地震などさまざまな災害において、現地で復興作業の援助に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

天茶

5
★★★☆☆ 「被災地へのボランティアはかえって現地に迷惑をかける」という言葉に代表されるように、日本にはどこかボランティアに対するネガティヴな印象がうっすら漂っている。災害が起こるとネット上に「やみくもに現地に行くより金銭的支援を」という意見はお決まりのように流れる。しかし著者によれば、阪神大震災でボランティアが被災者に迷惑をかけたという実態はあまりないにもかかわらず、東日本大震災では「ボランティア迷惑論」が大手をふるい、現地入りするのに二の足を踏むボランティアも多かったという(続)2021/02/18

おやすみ

3
筆者は長年のボランティア経験から「ボランティコーディネーター不要論」を唱えており、ボンランティアの自主性を大事にするボランティア活動を推進している。全面的には賛成ではないが、ボランティアの認知度が高まるにつれて、活動場所が広がるのは良いが、行政から業者にまかせるのでなく、ボランティアが無料の労働力として扱われる傾向が生まれているのを被災地で感じることがある。3.11のボランティア活動の中で、新しい運動形態が生まれるのではないか、と予想させる1冊です。2011/09/16

まいまい

2
東日本大震災についてどうボランティア活動をしていけばいいか、非常に参考になった。自分自身、被災地NGO協動センターの教えのもと、足湯の活動をしていく上で村井さんの考え方をもう一度確認出来た。長い支援が必要なので、自分がどう活動していったらいいか、見えた気がする。2011/06/22

みはえ

1
完全に自主性に任せる考えも大切。でも東日本大震災のように本当に人の手が足りない状況ならある程度指導やマニュアルが必要になってしまうと思う。ボランティアに長く携わり慣れている人とそうでない人には大きな差があると思うし。日本が今後、行政に頼らずボランティアが人を支える社会に変わることはできるのか気になる。2012/12/09

jupiter68

1
活動家としての著者であるので、非常に参考になる部分があった。一方で、反論もかなりある。たとえば、著者は社会福祉協議会はじめ行政側がボランティアを管理すること、マニュアルの存在を批判しているが、全てのボランティアが理想通り全てを理解して自分で行動を決められるのなら良いが現実はそうではないことを理解しなければならない。著者自身108,109ページあたりに書いているとおり、「はあ?」と思うような人たちもかなりいる。3.11からの反省はあると思うが、さまざまな組織やボランティアが適切に関わることが重要だ。2012/01/09

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