シッダールタ

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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784794214690
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

一九二二年に刊行されたヘッセ中期の傑作『シッダールタ』はインドの青年シッダールタ(釈迦と同名だが別人)が生の真理をもとめて修行し、世俗の中に生き、人生の最後に悟りの境地にいたるまでを寓話的に描いた小説である。二十世紀に多くの若者に愛読された本書は新訳を得て、いまふたたび悩める現代人に読まれるべきである。

著者等紹介

ヘッセ,ヘルマン[ヘッセ,ヘルマン][Hesse,Hermann]
1877年ドイツ、ヴュルテンブルク州カルフに生まれる。詩人、作家。1946年ノーベル文学賞受賞。代表作に『郷愁』『車輪の下』『デーミアン』などがある。1962年スイスにて没

岡田朝雄[オカダアサオ]
1935年東京に生まれる。東洋大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みけのすずね

10
シッダールタの遍歴、そしてアートマンとブラフマン 、オーム…ときと河の流れとの融合、聴くことは心を開き自由であること、覚者の微笑。いくつもの事柄が流れ込み、一本の河になってゆく。信仰のひとである友と釈迦に問いを発し信仰をもたなかったシッダールタ。途中で道を外れたことも意味を理解した瞬間、生きる大河の一筋におりこまれていくのでしょうか。てことを、新年早々に考えさせてくれる本でした。2015/01/02

さくら@読メやすみやすみ

7
終盤まで三島由紀夫の本を読んでいるような感覚がありました。豊饒の海に通じるものを感じ、最後どやって終わるんだろうかと思いながら読みました。終盤急に深みが増したと感じました。仏教がメジャーな宗教ではない国の著者がこの内容を書けることになにか表現できない真理のようなものを感じます。宗教に詳しくない私でも、特に終盤は非常に興味深く読めましたが、全く面白くないと感じる人も多いのではないかと思います。★★★★2017/02/12

80000木

6
めっちゃ徳の高いお方、と思いきやの堕落でビックリ。人間なんだねー。なんのために生きるのか。なんのためなんだ本当に。2021/07/12

左手爆弾

5
大変な名作であり、読むのが遅くなったことを惜しむ。思想や哲学をかじると、どうしてもそちらばかりに力を注ぎ、日々の活動を軽視する。しかし一見俗事に煽られていきるような人々の中にこそ、人が人である理由、世界の理(在り方)が含まれている、という点には同意。自分で獲得したもの、到達したものだけが自分にとって真に価値のあるものである。誰々の教説を使って云々、というのはプロフェッショナルの仕事であり、また社会のための仕事であると思う。私たちを救うものは、私たち自身のうちにある。それに気付くために良い本である。2011/07/28

cybermiso

3
優等生だった青年時代、欲におぼれた壮年時代、生まれ変わった老年時代と波乱万丈な人生。それぞれ時期の経験を経て、悟りを開くまでの道のりが、生々しい苦悩や思考の描写により、身近に感じられた。シッダールタの言いたかったことが完全に理解できたわけではないが、世界を解明することと、世界を悟るといったことは別物なのだと分かった。目標や時を捨て、今を生き、今と万物を愛するべきだといった言葉は心の片隅においておきたい。2016/01/31

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