内容説明
渾沌とした時代の中で、憲法現象の本質を鋭く丁寧に読み解き、わが国の立憲主義が血肉となるため心血を注いだ渾身の書。
目次
第1編 憲法の基本観念と日本憲法の展開(憲法の基本観念;日本憲法の展開;日本国憲法と国際社会)
第2編 国民の基本的人権の保障(基本的人権総論;包括的基本的人権;消極的権利;積極的権利;能動的権利)
第3編 国民主権と政治制度(国民主権の意味とその空間;国会;内閣;天皇;財政;地方の政治制度)
第4編 法の支配と司法制度(裁判所と司法権;憲法訴訟)
著者等紹介
佐藤幸治[サトウコウジ]
1937年新潟県に生まれる。1961年京都大学法学部卒業。現在、京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
15
★★★☆☆ 一昔前に圧倒的シェアを誇っていた憲法の体型書。 割と独自色は強めで東大系の学者の本とは一線を画している。 一冊で必要なことが網羅されており、特に統治分野を学習するには役立つ。 ただし、著者が高齢のため今後のアップグレードが望めない上、分厚すぎで読むのがしんどいので、これから司法試験を目指そうという人には薦めない。2019/01/19
ひでっち
1
佐藤先生と言えば、学生時代に青林書院の『憲法』初版を読みました。あれから二十数年、最高裁でも色々な憲法判断がされたんですね…。憲法改正についての議論も活発になるであろうこのタイミングで、しっかりした硬派の体系書を読んでよかったと思います。2015/01/29
ぴろし
1
ある日、トイレの真ん中に、ドーン。 読み終わったので、TLOに送付。2014/10/26
ソーシャ
1
佐藤幸治先生による最新の体系書。初学者向きではない気もしますが、理解を深めるのにはいい本です。横書きでそこそこ読みやすいのですが、説明を切り詰めたからか、ときどきこの本の説明だけではわかりにくいところがありますね。(あと、京大の先生を参照することが多い印象)2013/03/18
麺
0
学生の頃に教科書として購入したまま、ほぼ手付かずだったものをようやく読了。ちょうど資格の勉強で憲法判例をいくつか読んだところだったので、それを専門的なレベルで語るとこうなるのだなという楽しみ方ができた。全てをしっかり理解するような読み方はできなかったが、憲法にどんなことが規定・解釈されているか、具体的なイメージを持つことができた。2021/09/30
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