なぜ私は私であるのか―神経科学が解き明かした意識の謎

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なぜ私は私であるのか―神経科学が解き明かした意識の謎

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  • サイズ 46判/ページ数 357p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784791774661
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0045

出版社内容情報

「意識」と「私」の謎
20年にわたって意識研究のパイオニアであり続ける著者は、主観的な体験である内的世界が、脳や体で実行される生物学的・物理学的プロセスとどのように関連しているのか、また、その観点からどのような説明ができるのかを述べる。そして、私たちは世界を客観的に認識しているのではなく、むしろ予測機械であり、常に自分の世界を脳内で創造し、マイクロ秒単位で間違いを修正して、自分が自分である(being you)という感覚を生み出していると主張する。最新の神経科学的な知見をもとに気鋭が迫る「意識」と「私」の謎。

内容説明

リアルプロブレムからハードプロブレムへ。自由意志、ベイズ推定、IIT、自由エネルギー原理…古典的なトピックから最先端の仮説までさまざまな研究成果をもとに、神経科学の第一人者が意識の謎に迫り、驚愕の理論を提示する注目の書。

目次

第1部 レベル(リアルプロブレム;意識を測る ほか)
第2部 内容(逆向きの知覚;オッズの魔法使い ほか)
第3部 セルフ(せん妄;自分自身を予期する ほか)
第4部 他者(人間を超えて;機械の心)

著者等紹介

セス,アニル[セス,アニル] [Seth,Anil]
神経科学者。サセックス大学サックラー意識研究センター共同ディレクター、認知神経科学教授

岸本寛史[キシモトノリフミ]
1991年京都大学医学部卒業。現在静岡県立総合病院緩和医療科部長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mim42

8
動物機械論(私たちが世界や自分について意識的な経験をするのは、体を通して体がある故起こる)の提唱。知覚内容とはトップダウンの予測であり制御された幻覚との主張。予測は未来のためだけでは無い。ハードプロブレムは問題の立て方に問題があるため、リアルプロブレムに変換すべきであるとの提起。IITの素晴らしさと限界が提示され、フリストンらのFEPと予測誤差最小化の接続について述べられる。機能主義については懐疑的不可知論の立場。AI倫理については、欧州的価値観なのか警鐘多し「いたずらに作りたいからと言って意識を作るな」2022/08/24

花梨

4
難しい。一般向けとの事だが、訳のせいかさらに難解な印象。初心者が手に取るものじゃないのかと後悔しつつなんとか読了。誤字や注釈の誤りなども気になった。知覚というものは制御された幻覚であること。つまり「我、自分を 予測する、故に我あり」(p224) 読んでいて、なんとなく循環的な東洋思想に近い物を感じた。情報統合理論は『意識はいつ生まれるのか』の方が分かりやすい。自由エネルギー原理は未読なので気力があったら読んでみたい。2022/05/26

いたま

3
神経科学者である著者が、意識とは何かを最新科学の知見を紹介しつつ解き明かす本。科学者でありながらも広範な哲学的な理解をもつ著者が私という、存在の本質的経験を科学的に解きほぐして(相対化)いく。著者によれば意識現象(私)とは生命活動を維持する幻覚であるという。生存という目的に対する制御・予測機構としての意識という説を展開し、生物の一つとしての人間の姿、そして流行りの人工知能との大きな違いを分かりやすく説明している。他の生物や、機械が持ちうる独自の意識の可能性について深い示唆を行う。感動的な作品。2023/04/26

フランコ

3
好み:7/10 原語で読了。テーマは興味深いが、ある程度知識がある読者想定で、専門用語も多く理論の説明も詳しめなのでやや難しかった。PCI(pertubational complexity index)、意識の統合情報理論、Bayesian best guessing、300年ほど前までは動物も裁判にかけられてた(という事実から動物はどれだけ意識を持っているのか?という話)など面白かった。2022/10/01

Yoshi

2
仮説推論という能動的プロセスを重視するのは大事。しかし、仮説世界は、物理世界に還元できるのか?ポパーはできないと考え、独自の多元論を提案した。仮説世界仮定が二元論であると考えていないのだろうか?二元論を前提として、相互作用(ベイズ推論)のメカニズムを想定すれば、ハードプロブレムは消えたように感じるだろう。しかし、仮説世界の重要な点は発展性である。すでにある仮説を超えるという想像性を説明できていない。仮説世界の構成が物理世界との相互作用の結果生じる原理の解明なしに、ハードプロブレムは残ってしまうと思う。2023/08/12

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