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内容説明
原発事故以降、見えない放射能が静かに降り積もる戦場と化した故郷・福島。この現実とどう向き合い、生きてゆけばいいのか。音楽家・大友良英がある覚悟を胸に奔走し、大風呂敷を広げ世界中のアーティストや市民とつながって8.15の奇跡の野外フェスを福島で開催するまでの全記録。
目次
1 文化の役目について:震災と福島の人災を受けて
2 この怒りを、希望へ
3 心をとかす音とともに
4 偏在しながら遍在するFUKUSHIMA!
5 日記3・11‐8・15 それでもどこかから音を響かせる
6 自作の地図とネットワークを手に、現実に打って出よう
7 祈るように、福島で生きる
8 終わりからはじまってゆく世界で
あとがき 福島の転校生
著者等紹介
大友良英[オオトモヨシヒデ]
1959年横浜生まれ。十代を福島市で過ごす。常に同時進行かつインディペンデントに多種多様な作品をつくり続け、その活動範囲は世界中におよぶ。映画音楽家としても数多くの映像作品の音楽を手がける。近年は「アンサンブルズ」の名のもとさまざまな人たちとのコラボレーションを軸に展示する音楽作品や特殊形態のコンサートを手がけると同時に、障害のある子供たちとの音楽ワークショップや一般参加型のプロジェクトにも力をいれている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆづたろう
1
内容の大半は対談や講演の再録なので、プロジェクトフクシマの緻密なドキュメントや総括を求めると期待を外されるかも。この本は、なぜプロジェクトフクシマに向って動いたかという思いをスピーディに書籍化した、情報共有ツールのようなもの。しかし全編、各人の個人的な視点から語られているから、思いの伝わる熱い本に仕上がっています。大友良英が自身の個人史と重ねてプロジェクトを語るくだりはETV特集で真意を感じきれなかった人には是非読んでほしいな。2011/10/10
k
0
まあまあ2013/06/12
あきら
0
今、読んで、良かった。 今、読まないと、取り返せなくなる。 そんな気がしました。 ぼくはそんなに、 音楽に明るくなく、 大友さんのことも、映画やドラマの音楽で、 名前を知っている程度でした。 2011年3月11日から、 8月15日のフェスティバルまでを追った、 対談集。 音楽に何ができるか、 という、 これまで誰も経験したことのない事態に対して、 ある一つのムーブメントの記録。 筆者は迷っていた。 野外フェスティバルができるかどうか、 原発爆発後の福島で、 線量の高2012/01/22
竹薮みさえ
0
やっぱり現場に居る人はちゃんと見えてる。そう思った。2012/02/01