内容説明
誰にとって不都合な真実か。効率優先で歪られた教育の場では、原発こそが豊かな社会を約束すると、ばら色の幻想が撒き散らされる―。グローバリズムと新自由主義の下、独占資本がメディアを動員し夢を売り続る、「心性操作」の諸相を鋭く撃つ。
目次
1 教育と操作(外国人研修・技能実習生制度の実態;学力テスト不正はなぜ続出するのか;手の込んだネットいじめ;外国人講師の民間委託;杉並・和田中学の私企業化 ほか)
2 原発事故と社会構造(地震;原子力ポスター・コンクール;支配の構造;産業の系譜;文部省と文科省 ほか)
著者等紹介
佐々木賢[ササキケン]
1933年、中国・瀋陽の生まれ。高校教師として教育現現にあった後、現在は、神奈川県高等学校教員会館・教育研究所共同研究員、日本社会臨床学会運営委員、夜間給食を守る市民の会代表など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
2
学校不信というとき、校長の資質が問題だ。出世主義のために、ある若手教員の進路指導は、「私は全部推薦できているから、生徒にもそれをお奨めする」式で、生徒に選択の余地を与えないあきれた教員の噂を聞いた。そんなヤハなもやしっ子をつくっておいて、この厳しい時代に生き抜ける力がつくかどうか。先ほどニュースで聞いたように、大飯原発は活断層ではない、という報告書を政府に提出するとのこと。再稼働したことの正当化しか考えていない。洗脳という意味では、子どもも作業員も原発立地住民も、みな騙された。だから正常な判断ができない。2012/10/29
ブルーローズ
1
7月19日読了。原発はちょっと。教育メインです。貧困が子どもたちに及ぼす影響(特に教育面で)がたくさん書かれています。2011/09/01
ゆきんこ
0
「豊かさ」の問題/「心性操作」の問題2023/04/08
愛希穂
0
後で2011/10/28