内容説明
医療現場での専門職間の連携において、誤解、すれ違い、見解の違いが生じることは日常茶飯事かもしれません。「それならそうと言ってくれれば…」と「モヤっと」することなどよくありそうです。そして、そんなモヤっとが、やがて対立から紛争にまで発展してしまうことだってありえます。本書は、こうした「モヤっと」を正しく扱い、対立に発展させず、よりよい連携を築くための方策を事例とともに示したレシピ集です。
目次
モヤっとする複雑な問題こそ多職種連携
看護師って何者!?
正しさとは何か―職種や立場で違う価値観
あの人とはわかりあえない―連携でよくある思い込み
すぐに周囲をモヤモヤさせる人
どうやって決めるか―職種ごとに違う物事の決め方
じっくり決めるか、それともスピード勝負か―緊急性の高い問題における多職種連携
目標があいまいな状況でどう連携するか―多職種でつくりあげる当事者目線の目標
計画の共有―誰のための計画か
見せる記録、見せない記録―適切な情報を関係者と共有することの難しさ
情報共有における感情の扱い―一緒に入ってくる他職種の動揺やしんどさとどう向き合うか
組織内の連携をどう進めるか―モヤッとする問題におけるリーダーシップ
モヤッと=トラブル?―モヤッとの本当の意味
著者等紹介
佐野樹[サノイツキ]
医師。精神保健指定医。専門は精神医学、多職種連携。多職種連携モヤっと研究会代表。三重県立こころの医療センター精神科医長。名古屋大学大学院医学研究科総合医学教育センター研究生。京都大学大学院医学研究科医学教育・国際化推進センター研究協力員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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