内容説明
カタトニアとはいったい何なのか?その症候群の要因、経過、予後、致死例、臨床上の注意などを様々な切り口で論じた11編の論文を精選。古典を通してその現代的意義を問う珠玉の論文集。
目次
1 「Karl Ludwig Kahlbaum 1828‐1899」
2 「カタトニア」
3 「カタトニーの寛解」
4 「運動精神病の臨床的位置づけ」
5 「カタトニー症状の本質と重要性・意義」
6 「カタトニーの予後について」
7 「致死性カタトニー」
8 「カタトニー:夢幻様状態」
9 「カタトニー研究の問題」
追加論文1 「興奮している精神病患者での消耗症候群」
追加論文2 「カタトニック・ジレンマ」
著者等紹介
ユングヴァリ,ガボール・S.[ユングヴァリ,ガボールS.] [Ungvari,Gabor S.]
Ph.D,FRANZCP,FRCPsych.精神医学臨床教授(西オーストラリア大学/ノートルダムオーストラリア大学)。ハンガリーのブダペストで医師免許を取得。精神医学を専攻し数十年にわたり、ハンガリー、ドイツ、ニュージーランド、香港で研究と臨床を行った。研究では多数の研究論文・編著を発表し、臨床では統合失調症や関連の精神病、気分障害や不安障害、ADHDやその他の精神神経障害など、主に成人精神科で、数年間は老年精神科で治療を行った。2009年からは、オーストラリアのバースに移り、グレイランズ病院で顧問精神科医として勤務しているほか、マリアン・センター(Marian Centre)とバランスド・ヘルス・クリニック(Balanced Health Clinic)で診療を行っている。また、西オーストラリア大学とノートルダムオーストラリア大学で精神医学の臨床教授を務める
鈴木一正[スズキカズマサ]
1994年に東北大学医学部卒業後、東北大学附属病院精神科研修医として勤務。1996年より山形市立病院済生館メンタルケアセンター勤務。1998年より東北大学医学部附属病院精神科勤務。2009年より仙台市立病院精神科勤務。2010年より松田会エバーグリーン病院に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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