出版社内容情報
精神医学界に大きなインパクトを与えるナシア・ガミーが現代の気分障害医療の問題点を歴史的,哲学的,科学的観点から読み解く。精神医学界に大きなインパクトを与えるナシア・ガミーが現代の気分障害医療の問題点を歴史的,哲学的,科学的観点から読み解く。DSM疾病分類や精神科薬物療法の現状はこのままでよいのか。精神科医や患者は今どこにいて,この先どこへ向かえばよいのかを示した。幸福について本を書こうとした著者は,思索の末,絶望やうつ,躁に向き合うことなく幸福へは辿り着けないという結論に達した,その軌跡を共に見つめてほしい。現代の精神科医療における羅針盤となる一冊。
ナシア・ガミー[ナシアガミー]
著・文・その他
菅原 英世[スガワラ ヒデヨ]
翻訳
内容説明
ナシア・ガミーが現代の気分障害医療に鋭く斬り込む!正常なうつと異常なうつ、正常な幸福と異常な幸福とは?これからの精神科医療にとって優れた羅針盤となる一冊!
目次
第1部 入口(物静かな自暴自棄の生活;抑うつ経験の多様性 ほか)
第2部 詐欺師たち(化けの皮が剥がれたポストモダニズム;ファルマゲドン? ほか)
第3部 ガイド(ヴィクトール・フランクル:苦しみを学ぶ;ロロ・メイ、エルヴィン・セムラッド:私はいる、私たちはいる ほか)
第4部 出口(陳腐な「正常」;午前二時)
著者等紹介
ガミー,ナシア[ガミー,ナシア] [Ghaemi,Nassir]
1966年イラン生まれ。5歳で両親とともに米国へ移住。ヴァージニア州にて育ち、マクリーン高校を卒業(1984)、ジョージ・メイソン大学で歴史学の学位(BA)を取得(1986)。ヴァージニア医科大学卒業(MD)後には、タフツ大学で哲学の学位(MA)(2001)を、ハーバード大学で公衆衛生の学位(MPH)(2004)を取得。現在、米国タフツ大学精神科教授(ボストン)、気分障害プログラムを主宰する。また、Acta Psychiatrica Scandinavicaの副編集長も務めている
菅原英世[スガハラヒデヨ]
1959年東京生まれ。横浜緑ヶ丘高校、北海道大学医学部を卒業。1986年九州大学心療内科に入局。1996年から1999年まで大分大学医学部臨床薬理学、1999年より2005年まで九州大学病院心療内科において、教官として勤務。同時期を通して、八幡厚生病院非常勤勤務。2005年すがはら天神クリニックを開設(福岡市)。日本心身医学会、日本臨床薬理学会、日本臨床精神神経薬理学会、日本精神神経学会の各専門医。医学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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